2008年08月03日 (日) | 編集 |
前日に続いてパズルコレクション72号は「ひものついたリング」 。
一見面白そうなトポロジーのパズルで、難易度も★4つなので、期待できそうなのですが、実はこのパズルはNo.27の「ロープインアップル」に並んで、"パズルになっていない"パズルです。
パズルのルールは一見、中央のリングをロープから完全に外せばOKのようですが、読みにくい問題文をよく再読してみると、どうやら、中央リングを左右の鉄管(トロンボーン)から外のエリアに出せばそれでクリアとなるようです。
これでは見た瞬間に解答が分かり、解くのにも30秒かかりません。難易度4というのは解せませんね。
本場フランスのアシェットのサイトを見ても答えは間違ってないようですが…(ここでは難易度3つ)。
フランスのアシェットコレクションのサイト
冊子記事は『紙と鉛筆を使ったゲーム2』と『イタリアのゲーム』。
『紙と鉛筆を使ったゲーム2』は、その名の通り、紙と鉛筆だけでできるゲームを紹介。
動物の鳴き真似からペアを探す「動物の鳴き声」、交互に線を引き四角を書く陣地取りゲーム「マス作り」、ランダムの線から図形を作る一人遊び「魔法の形」、名詞と動詞を寄せ集めてどのような文になるかを楽しむ「言葉つなぎ遊び」など。
「動物の鳴き声」での鳴き声が分からない動物(ラクダなど)はそれらしい鳴き声を出して推理させる要素は面白いですね。
また「マス作り」で、4辺のうち最後の線を引いた人がその陣地を取るというのもユニークだと思います。
『イタリアのゲーム』は、古代ローマからのイタリアのゲームの歴史について紹介。
特に、古代ローマ軍の兵士によって作られたという小石を使った戦略ゲーム「ラトロンキュール」の話や、皇帝アウグストが「ペア、インペア(奇数・偶数)ゲーム」が苦手だったこと、皇帝ネロが博打で莫大な財産を失った話はかなり興味深かったです。
最近のイタリアでは「スコパ」というページワンに似たゲームのパソコン版が広く普及しているようですね。
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