旅は道連れ世はつれづれに。主にアナログゲームや玩具について赴くままに描き募るブログ。長女と次女の成長記録もちょっとあり、です。
第44回偽エッセン会(平日夜ゲーム会)
2016年06月07日 (火) | 編集 |
第44回偽エッセン
偽エッセン5月分の記事です。
遊んだゲームは「ダイナスティ(Dynasties)」。

マティアス・クラマーの新作で、ハンスイングリュックが出版という話題作。
中世ヨーロッパで権力を持つファミりーとなり、交易や政略結婚で勢力を拡大するゲームです。

あれ、3,4月分は?と気づかれ(てしまっ)た方もいらっしゃるかもしれませんが、3月はトリカーリオンの拡張が途中終了、4月は情報が多いニッポンなので、ネタバリュー的に当タイトルを先にアップします。

詳細な内容は[続きを見る]から。
 

第44回偽エッセン_1
この日はフローチャート7周年の記念日!おめでとうございます!
食事も美味しく落ち着いた雰囲気のお店、これからも末永く続けて欲しいですね。

お店のノートに偽エッセン一同で寄せ書きをしましたが、しのぽさんが男3人の文字の汚さに憤慨してました(しかも3人とも書道の心得が有るにも関わらず)。

上は特別メニュー。
たる田さん夫妻は何と上から下まで全て注文していました(!)

第44回偽エッセン_2
私は竜田揚げを注文。
サクっとした歯ごたえからにじみ出る肉の旨味がたまらないですね

第44回偽エッセン_3
もう1つがデミグラスソースが濃厚なミニオムハヤシ。
ミニといいつつ結構なボリュームで、この2点でお腹いっぱいになりましたね。

たる田さん達もこれが運ばれた時点で料理を頼みすぎたかも!と仰っていました。
(それでも全部、食されていましたが)。


ダイナスティ(Dynasties: Heirate & Herrsche)
第44回偽エッセン_4
前述した通り舞台は中世ヨーロッパ。
マニュアルには背景の記載がないですが登場人物からルネサンス期と思われます。

「ブリタニア」「フランス」「ヒスパニア」「神聖ローマ帝国」の4ヶ国に点在する各都市に王子や王女を送りこむのが主だった行動で、それにより恩賞を得たり、ゲーム終了時にエリアマジョリティ(多数派)、目的達成による点数を得ます。
3ラウンドで一番得点が多いプレイヤーが勝利です。

政略結婚がテーマだけだけあって、都市にはそれぞれ王子マスと王女マスがあり、両方が置かれると結婚が行われ、追加の恩賞を獲得。
同じプレイヤー(ファミリー)で結婚はできないので、常に他プレイヤーとの共同作業となります。

アクションは手札のカードを1枚プレイする(支払う)ことにより行います。
アクションは5種類ありますが、カードに描かれた3種のアクションしか行うことはできません(例外あり)

最初のラウンドは5枚の手札(4人プレイ時)を所持してるので、基本5ターンですが、恩恵によりカードの増減もあるので、全員のターン数は等しくなるわけではありせん。
以後、ラウンド開始時に4枚が補充されます。


第44回偽エッセン_5
アクションの一つ「交易」。
3つの商船があり、それぞれ5つの資源を持っています。

商船には2つのマスがあり、先に人を置くプレイヤーは大きなマスに、後から置くプレイヤーは小さなマスに配置。
両方のマスに置かれたら交易が開始されます。
後プレイヤーが資源を2グループに分け、先プレイヤーが好きな方を選択。後プレイヤーが残りを獲得。
いわゆる「ケーキの切り分け」システムなので、先に置いたプレイヤーが有利となるわけです。

資源は5種類で、黒はアクション「王子の擁立」、白は「王女の擁立」で使用。
これらの資源を払うことで都市に王子や王女を置くことができるのですね。

青は「有力者の恩恵」、黄色は「スペシャルアクション」で必要。
ピンクはラウンド終了時の恩恵や、後述する修道院で使用する他に、2つで他の資源1つとして扱うこともできます。

「スペシャルアクション」は、都市が指定されている縛りはありますが、少ない資材で王子・王女のいずれかを擁立したり、交易を2回できたりする強力なアクションで、これを軸に戦略を練ることになります。

資源の名前は得に決められてませんが、黄色は「金」、ピンクは「肉」と呼んでました(笑)
あえて言えば、黒は武器、白は文化財、青は希少品という感じでしょうか。


第44回偽エッセン_6
「有力者の恩恵」は、0~2個の青資源を払うことで特別な恩恵を受けられるアクション。
ただし使うと裏返しとなり、ラウンド中その人物は使用不可になるので、早いもの勝ちです。

交易船の荷物を1つづ奪えるフランスドレイクや、アクションカードが増えるエリザベス1世、追加コストで王女・王女を連続で擁立できるマキャベリなど、どれも強力です。


第44回偽エッセン_7
アクションをせずパスを選ぶと、ラウンドボーナスのエリアに人コマを配置。

先頭の人が次ラウンドのスタートプレイヤーですが、それ以外にも先のエリアに置いたプレイヤーからラウンド終了時に「資源3つ」「アクションカード追加」の恩恵を選べます。
恩恵は早いもの勝ちのため、ラウンド途中でパスをするのも戦略となりますね(アクションカードは1枚だけ次に持ち越すことが可能)。
また、パス時にピンク資源を払うことにより、より先のエリアに置くことも可能です。


第44回偽エッセン_8
ハンスお得意の目的カード。
初期に配られるカードは「1つの指定都市に置けば○点、2つの指定都市に置けば○○点」というもの。
またこれか!

恩恵などで途中で手に入るカードは目的地ではなく「黄色の資源が一番多い時に○点」「王冠マークの都市に置いた王女/王子の人数x○点」という内容になります。

カードは「ゲーム終了時」ではなく、「ラウンド終了時」に得点化できるのが変わっている点。
次ラウンドに持ち越せるカードは2枚のため、それ以上を抱えている場合はそのラウンドで得点化する必要があります。
また、ラウンドごとに配点が変わるものもあるため、状況を見て早いラウンドで出した方が有利な場合もありますね。


ゲームスタート。
私(緑)がスタートプレイヤー。次いでひだりさん(赤)、たる田さん(青)、しのぽさん(黄色)の順。
スタプレマーカーが結婚式に使う花カゴになっていて、洒落ていますね。

今回の私の初期カードは「ランカスター&カルカソンヌ」と「グラナダ&ミラノ」。
ボードゲーマ的には馴染みにある都市名ですが、国がバラバラで配点が低く、王子/王女を配置した時に得るのが「2点」の都市なのでイマイチな感じ(他には1資源、追加アクションなど)。
さて、どうしますかね……。

第44回偽エッセン_9
上写真は1ラウンド序盤の様子。
盤面で注目されるのがフランスのパリで、この都市には王冠アイコンがあります。

各国で王冠の都市すべてに自分のファミリーを置くとゲーム終了時にボーナス点が入るのですが、ローマ帝国は3都市、ヒスパニアとブリタニアは2都市、フランスはパリの1都市のみ!

エリアマジョリティ(多数派)と王冠の点数はゲームごとに変わるのですが、今回のフランスはマジョリティ1位12点、2位7点、王冠が7点。
つまりパリに置くと7点確定ですが、王子は黒4つ資源、王女は白3つという高コストが必要です。

王子の方がコスト高なのは、都市ごとに「強いマス」と「弱いマス」があり、パリでは王子が強いため。
「強いマス」の場合、結婚時に多く恩恵が得られます(後述)。

今回の最高点は神聖ローマ帝国でマジョリティ15/8点、王冠8点。
しかし領土が広いため「ここは苦労しそうだなー」と皆が及び腰です。


1回めの手番、私がスペシャルアクションで商船2つに人を乗せます。
最初は各色1つづつしか資源を持っていないので、まずは資源集めが必要と考えたのです。

ひだりさんとたる田さんは有力者アクションを選択し、フランスドレイクで商船から奪い、フッガーの能力で他人orストックから資源を奪うという資源集め。しのぽさんはスペシャルアクションでロンドンに置いたので目的達成を優先かもしれません。

ドレイクのせいで商船の資源が1つ減って4つになってしまった……と少しがっかりしていたところ、2対2の分割になったためか、次のターンで自分の商船に他プレイヤーが乗ってくれるようになりました。
こちらが選択するのは黒い資源のある方です。
なぜならパリの王女にはすでにたる田さんが置いているから。

これで黒い資源4つを集めた私はパリに王子を擁立!これで結婚が成立します。


第44回偽エッセン_10
結婚した場合は、弱いマスに置いたプレイヤーが特殊ダイスを3つ振り、2グループに分割。
強いコマに置いたプレイヤーが好きなグループを選択します。

ダイスの出目はそれぞれ「1~6点」、「貿易/目的カード/子どもの誕生」、「各国の紋章(マジョリティ争いで影響力+1できる)/資源2つ獲得」。

出目に振れ幅があるのが曲者で、上写真のように「紋章(赤)」「目的カード」「6点」と出ると、強いマスの人はどう分けられても美味しい選択ができます。
もし、これが「1点」だったら、強いマスの人は「欲しいダイス+1点」しかゲットできないでしょう。

また紋章はプレイヤーによって欲しい国が異なることが多いので、弱いマスの人は自分に欲しいものが残るよう考えて分けることになります(これは交易の資源でも同じことが言えますね)。

尚、上写真で倒れているコマは「弱いマス」であることを分かりやすくするためです。
テーマを知らないと、戦死したように見えますが……。


第44回偽エッセン_11
「*」アイコンの出目で子どもが誕生すると「自分のファミリーが結婚した都市」を1つ選び、追加で人コマを送り込むことができます。
これは当然マジョリティの頭数に入りますし、目的カードによっては得点の上乗せになります。
場合によっては強い恩恵となりえますが、子どもが不要な場合もあるので、これも人によって価値が変わりますね。

特にしのぽさんは子どもを渇望していたにも関わらず、最後の方まで出目が振るわず。
上写真も、しのぽ家が王女の都市で誕生イベントが起きたのに、たる田さんによって子どもがパリに移送された図で「こっちが産んだのにー」と仰ってました(笑)

後、なんかアイコンについて健全なブログに載せられない発言をした方がいた記憶がありますが、気のせいですね。うんうん。


第44回偽エッセン_12
1ラウンド終了時。
この時、独身のコマがある場合、強いマスの場合4点、弱いマスの場合2点が入ります。
私は強いマスに2人いるので、8点!かなりバカにならない点です。

ブリタニアにあるピンクの人コマは、ラウンド終了時の恩恵である「カサノバ」で、結婚相手を自前で見繕うことができます。
ファミリー血族でない第三者を嫁または旦那に引っ張りこんだイメージ。
マジョリティの数にはなりませんが、ダイス恩恵を1~2個受けられるので、なかなか強力です。

私のラウンド終了時の恩恵は、フランスの「資産再評価タイル」を選びました。
マジョリティ点が+3、王冠点が+3になりますが、よく考えると最大6点なので他の恩恵の方が良かったかも。

状況はフランスが激戦、他はボチボチ。
私はパリで資源を使ってしまったので、資源が苦しい感じ。
ただ、ここまで来たらフランスのマジョリティは欲しいところです。

目的カードの都市はグラナダとランカスターがそれぞれ残っているので何とかしないと……。


第44回偽エッセン_13
展開が飛んで2ラウンド終了の図。
しのぽさんがピンク資源2つを払い、パスエリアでトップかと思いきや、たる田さんが後からスペシャルアクションの「ピンク資源3つの場所に置く」で一番良い場所を奪取。
「先に3つ払えば良かった!」と悔しがっていました。

各国では、ひだりさんが神聖ローマ帝国に地道に置いて、王冠都市3つを達成。
マジョリティの1位も視野に入ってきました。

2ラウンドになると、独身点が強いマス6点、弱いマス3点に!
しかしピンクの資源を払わないと独身者は「修道院行き」となり、地図から姿を消すことになります。

マジョリティや目的カードで不利になるので、独身者2人抱える私は交易で無理やりピンクコマ2つを確保。これで出家は勘弁してくだせぇ。
……と思ったら、最後に結婚する相手が現れ、結局1つですみました。
6点が入らなかったのはちょっと惜しいですが、まぁ一安心です。


第44回偽エッセン_14
3ラウンドの序盤。
得点ではたる田さん1位、私が2位、しのぽさんとひだりさんが3位で、それぞれ少しづつ離れています。

マジョリティではブリタニアがしのぽさん、ヒスパニアではたる田さんが優位。
私は神聖ローマ帝国の紋章を2つ持っているので、2位狙いもいけそうです。


第44回偽エッセン_15
次に残る目的地であるランカスターに王女を置こうと思ったら、しのぽさんに先に置かれてしまった!
王子の方に置けば良いのですが、黒資源が1つ足りない状態です。

エリアマジョリティとしては緩いゲームですが、これは油断でした。
苦し紛れに置いたスペシャル交易にひだりさんが乗ってきてくれたので、何とか黒資源をゲットし事無きを得ましたが危なかったです。


第44回偽エッセン_16
しのぽ家との結婚。
ダイスで6点と目的カードが出たので、どちらを取るか悩むしのぽさん。

結局、私に目的カードを渡すように分割したのですが、こちらに来たカードに「ブリタニアの結婚数x3点」があったので、こちらを取れば9点でしたね。

一方、今回、私は結婚相手のダイスが良く、初期以外の目的カードを4枚も抱える状態です。
特に「王子の数x2」が強力で、結果的にこれ1枚で12点を叩き出すというマジョリティ顔負けの効率。
資源を多く払ってでも大きな都市マスに置いていた成果ですね。
これなら勝てるか……!


第44回偽エッセン_18
3ラウンド終了で、最後のパスボーナス。
私は「新都市」を選んで神聖ローマ帝国に都市を作り、これで5影響力。
マジョリティ争いでしのぽさんと同数2位になります。
このゲームは同数でも表記の点数が入るシステムなので、同数でも旨みは十分。

1位はこの国を大事に育ててきたひだりさんで6影響力。

この時点でエリアマジョリティ争いは大勢が決まったかと思われたのですが、最後にしのぽさんの「カサノバ」を選択。
振ったダイスは何と「3点」「神聖ローマ帝国の紋章」「子どもの誕生」!!

当然「神聖ローマ帝国の紋章」「子どもの誕生」を選択して+2影響力。
ひだりさんをまくり、一気に神聖ローマ帝国のトップ(15点)となりました。

これでひだりさんは2位に転落、私は無得点に!一気に場が沸きました。
今まで出なかった子どもがここ一番で出るとはダイスも分かってますねぇ。

ちなみに持ってくる時ピンク駒が一つ見つからなかったので、パンデミックの肌色コマ(防疫の専門家)で代用しています。


第44回偽エッセン_19
しかも私は、フランスの本アイコン都市に置いていたと勘違いしていて、目的カード2枚を無駄にしていまいました(合計14点)。
これは愚かだわー。

しかも先ほどの新都市(本アイコン)をローマ帝国ではなくフランスに置いておけば達成できたので、もっと早く気付けばリカバーできた失敗でした。


第44回偽エッセン_20
結果はしのぽさん150点、私149点で、1点差負け!
悔しさよりも、しのぽさんの5.5%の確率のスーパーダイスを見れた驚きが勝ったゲームでした。

たる田さんは立ち回りでは最高のプレイをしていましたが、ダイスで「1点」が多いこともあり、不運な感じでした。
ひだりさんはやはりローマ2位が痛かったですね。

実は申し訳ないことに本タイルのルールで1点間違っており(2枚置くところ1枚で遊んでいた)、このあたりも結果に影響を与えたと思われます。ご容赦を。


【感想】
まず、複数の相手の利を考えるため、ダウンタイム長めになりがちな「ケーキ切り分け問題」を、1対1に絞ることで分かりやすく軽快になった工夫に感心。
エリアの先着で切る/選ぶが自動的に決まる仕組みもクレバーです。

何より、それが政略結婚というテーマに完全にマッチしており、「そろそろウチの結婚しませんかー?」「いやいや可愛いウチの娘はやれない」などと自然と他プレイヤーとの賑やかな会話に結びつくのも美点です。
直接攻撃もないのもドイツらしく、ルール読んだ時はKDJノミネートは確定だな!とまで思ったのですが、実際は推薦リストにも入りませんでした。何ででしょう?

懸念としては、ダイスの振れ幅や目的カードの運要素があり、特に後者は引いた目的カードがマッチするとエリアマジョリティをふっとばす強力な得点源になりますね(私のケースで間違えなければカード4枚で労せず32点取れてた)。
逆にマッチしないと悲惨なことになるので博打要素ありますが。

まぁ、このあたりの運要素もケーキ切り分けをガチすぎないようにする調整かもしれません。
マジョリティをもう少し高くしても良いのでは、とも思いますが、ダイスで逆転がある以上、やはり運は絡みますからね。
意外とこれがベストでギリギリのバランスなのかも。
目的カード抱えてるな!という相手とは結婚・交易しないという推測もできますし。

あ、あと初期目的地カードの縛りは、ちょっとマンネリな感じは受けます。
このあたりのプレイヤーを縛りつつバラけさせるシステムで、そろそろ新しい発明ないですかね?

総合的にはかなりお気に入りのゲーム。
この記事を書いている最中でも、また遊びたくなってきたのですが3人~なんですよね。
娘が好きそうなゲームではないし、将来的にゲーマーが家に来るよう政略を進めますか……。
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