旅は道連れ世はつれづれに。主にアナログゲームや玩具について赴くままに描き募るブログ。長女と次女の成長記録もちょっとあり、です。
第38回偽エッセン会(平日夜ゲーム会)
2016年01月01日 (金) | 編集 |
第38回偽エッセン
11月の偽エッセン記事です。

遊んだゲームは「スクラッチハウス(Scratch House)」と「リスボン、世界への扉(LISBOA)」。
ゲームマーケット後ということでGM新作となりました。
表題写真はリスボンです。

詳細な内容は[続きを見る]から。
 
 
第38回偽エッセン_1
この日は「肉の日」でしたが、特別メニューとして名古屋コーチンの料理が。

私は鳥肉が好きなので目移りしつつ、親子丼を注文しましたが、これが絶品でした!
ジューシーな肉はもちろん卵の味が濃厚で、海苔のアクセントも効いています。
今まで食べた親子丼で間違いなく五指に入りますね。

卓の全員が頼んだこともあり、早いうちに残り僅かになったようです。
しのぽさんも仰っていましたが、残りが十分ならもう一杯食べたかったかも!


第38回偽エッセン_2
お腹が空いていたので追加でトリュフソーセージを注文。
トリュフを説明できるほど違いがわかる人ではありませんが、旨味のある肉が詰まっていて、ビールと相性バッチリでした。


スクラッチハウス(Scratch House)
第38回偽エッセン_3
Manifest Destinyさんの新作。
ひだりさんが遅れるということで、たる田さん、しのぽさん、私の3人で遊びました。
住処を失ったプレイヤーは妖精たちの力で再建する代わりに、妖精の要望を聞いて増築を続けなくてはならない……というストーリーです。

この元ネタはアメリカのウィンチェスター・ミステリー・ハウス。
霊媒師の助言のため、38年間という長期に渡って絶えず無計画に増築しつづけた邸宅で、現在は観光地になっています。


ゲームの概要は、ラウンドの最初に部屋タイルを獲得し自分の屋敷タイルに連結。
だんだんと大きな建物にしていきます。
ここまでは良くある流れですが、このゲームではラウンド終了時に妖精が屋敷内を散策、巡った部屋の分だけ得点になるというシステムがユニークです。

スタートプレイヤーから順に「春」「夏」「秋」「冬」のマスを選択して、その右にある部屋タイルとまじないカード(後述)1枚のセットを獲得。
春は1枚しか部屋タイルを貰えませんが工期(後述)を3つ減らすことでき、冬は3枚貰えますが工期は1つしか減りません。
また前プレイヤーが選択した季節は選ぶことはできません。


第38回偽エッセン_5
最初はスタートタイル(寝室)だけですが、このように拡大していきます。

部屋タイルに示された工期とスタート部屋からの距離を合計したものが「工期」となり、工事中の場合は妖精が通ることができません。
同時に複数の部屋を作ることもできますが、さらに工期がプラス。

部屋タイルの四隅にある矢印(▼マーク)は妖精が進める方向で、隣接するタイルの双方に矢印がある場合は往復可能、片方だけの場合は一方通行となります

タイルの色は相性が良い季節を表しており(黄色=秋、青=冬など)、タイル獲得で選んだ季節と同じ部屋だけを散策するとボーナス点が加算されます。
尚、白はどの季節にも相性が良い中立タイルです。

最後に妖精の散策ですが、スタート部屋から出る最初の一歩は風水で方角が決められています。
次ラウンドまでの方向を知ることができるので、これを元に計画する必要があるということですね。

上の写真では、「北」「西」から出る必要がありますが、西は工事中なので、北→南→東→西→南→西をめぐって散策を終わらせたところです。
散策した部屋には宝石(しのぽさんいわく、妖精のウンコピー)を置いてその数が基本点となります。
また、妖精が通ることで追加点や工期を減らせる等、様々な効果が得られる部屋もあります。


第38回偽エッセン_9
「まじないカード」は特殊能力の使いきりカード。
いつでも使用することができます。

これは1部屋の工期を半分にする便利な能力ですね。

このゲームの終了条件は「誰かが60点を超えるか、タイルが不足した時」で、最終得点が高い人が勝利します。


第38回偽エッセン_6
序盤はすっとばして、中盤ぐらいのたる田さんの屋敷。

たる田さんは「部屋タイルを1枚受け取る」という部屋の効果を活かし、次々にタイルを獲得。
その上で、「春」(得られるタイルは少ないが、工期が減る)を選び一気に部屋を完成させる作戦で、正に自動的に増築されるミステリーハウスを再現していました(笑)


第38回偽エッセン_7
私の屋敷。
スタート地点近くをできるだけ白の中立タイルで固め、「選択した季節だけ通るとボーナス」を狙う構成。
また、東西南北どこからでも出られるように行き来がしやすい工夫もしています。

ただし、青タイルが多いため、相性が良い「冬」を選ぶと工期が減らないのが悩みどころ。
工事中の部屋で囲まれ、これ以上散策場所を広げるのが難しくなってしまいました。
工期を減らす部屋タイルを置いて対応しようとしますが、今からで間に合うか?


第38回偽エッセン_8
しのぽさんの屋敷。
横長に作ってしまったのと、工期が長いタイルを多く取ってしまったため、左右の端に工事中が。
これで増築が制限されて苦しかったようです。

「撮らないで!」という本人の意向により、ブレた写真を使っています(ウソです。単なる失敗です)。


第38回偽エッセン_11
終盤の私の屋敷。
まじないカードのおかげで工事中は解消し、通りが良い部屋になっています。
最後はまじないカード「部屋タイルを1枚捨てて、矢印の数だけ得点する」で最後に3点をゲット。
というか、せっかく作った屋敷を破壊してますけど!

最終結果は……1点差でたる田さんに負けて2位。残念!


相手を妨害する要素がないため、最初のタイル選択以外はパズル的なソリティア(一人遊び)ですが、これは狙い通りでしょうし、どんな屋敷を作ったかで盛り上がれるので孤独感はそれほどありません。
逆にタイル配置や散策を同時進行で行えるため、慣れれば1時間強で遊べるメリットの方が大きいでしょうね。
散策があるので、ちゃんと屋敷を作っている感覚があるのも好みでした。

風水と工期があるため、短期計画と長期計画がはっきりしているのも分かりやすい悩ましさで、さすがベテランのManifest Destinyさん。製品ゲームに匹敵する安定度でした。

難点をあげるとすれば、手番順が「得点が低い順、同じなら前ラウンドで早い季節を選んだ順」ですが、選択ポーンを取り除くと季節が分からなくなるので、ボードに手番トラックが欲しかったです。
また、まじないカードの絵柄ですが、1人用で使う来客カードは絵柄がユニークなのに、こちらは全て同じなのが釈然としません。このゲームの主役はあくまで妖精だと思うのですが……。
得点コマとポーンの色が一致しないのも困りましたが、これは単なるミスですかね?

以上、細かいですが完成度が高いゆえに気になりました。

ちなみに3人プレイの場合、選ばれなかった季節タイルはそのまま残るのが正式ルールですが、この時はラウンドごとにリフレッシュで遊んでいます。
作者さんに聞いたところ、それでも問題はないということなので、ハウスルールということでご了承くださいな。


リスボン、世界への扉(LISBOA)
第38回偽エッセン_14
COLON ARCさん(高天原さんから発展した新レーベル)の新作で、大航海時代の商人がテーマ。
植民地を冒険して産物を手に入れ、有力者に献上して支援を受けたり、街にあるコマを進めて建築を行います。

注意:胡椒海岸を探索するには船コマが必要ですが、なしでも探索してました。よって参考までのレビューとなります。


第38回偽エッセン_13
上写真の様々な産物(塩、胡椒、葡萄など)が描かれているのが「小国ボード」と呼ばれるもの。
このマスにプレイヤーの船員コマを置いて「探索」することで、その産物を入手したことになります。

小国ボードはプレイヤーとプレイヤーの間に配置され、基本は自分の両隣にある小国しか行けませんが、後述する「船」コマがあれば、他の小国に進出することも可能です。
また、どこからも離れた「胡椒海岸」という2つの小ボードもあります。

船員コマは初期で4つ。
コマは港マークがついたマスか、すでに自分のコマがあるマスに隣接させます。
他プレイヤーとの奪い合いなので、自分が欲しい産物と共に相手の出方も読んで進む方向を決めなくてはなりません。

なお、湖は通行不可、山岳マスは2つの船員コマを一気に置く必要がありますが、後述する冒険者コマを使うと1マス先に進めるため、山岳をラクに越えることもできます。

全ての船員コマを置いたら、次のフェイズに移行。
有力者か街、どちらかで産物を消費し、全ての産物が無くなった人からラウンド終了となります。


第19回偽エッセン_19
4人の有力者カード。
産物マスの上にある船員コマを、献上マスに移動させることで各人への影響力を上げることができます。
中間決算と最終決算で、それぞれの影響力が上位の人は高得点。

また献上するマスによっては、「船」や「冒険者コマ」、建築に必要な「家」を手に入れることができるので、ここでの先着争いも重要です。


第38回偽エッセン_14
リスボンの街ボード。

双六のようなルートがありますが、先のマス目に進むためには、そのマスで示された産物を支払う必要があります。払えれば、どんなに先へ進んでもOK。
マスによっては勝利点となる家を建てられる場所があり、これも先着制なので、他プレイヤーより先行すれば有利です。

ただ、戻ることは不可で、途中にも船員ワーカーを増やすマスや特殊カードを引けるマスがあるので、どこまで進むかが悩ましいところ。


有力者4人の影響力が一定値を超えるとゲーム終了。
有力者と街、どちらも先着と多数の争いがあるので、どう割り振るかが鍵となりそうです。


第38回偽エッセン_16
私=黒、しのぽさん=黄色、ひだりさん=赤、たる田さん=青でスタート。

私は相変わらずの少数ワーカー戦略好きなので、船員は1つしか増やさず。
船員が少ない人から手番になるため「常にスタートプレイヤー」という利点を活かすつもりでした。

さらに特殊カード好きでもあるので、できるだけ集める作戦。
最初に引いた「教会」が家を建てるのに有効な能力なので、それを消費して建築面では一歩リードできました。

逆にたる田さんはじっくりと船員を増やしていく作戦。
序盤こそまったく点数が入りませんでしたが、終盤では家3件を固めて配置し、優位に立ちます。

しのぽさんとひだりさんはその中間ですが、しのぽさんは街、ひだりさんは有力者に力を入れている感じです。

街に力を入れているたる田さんとしのぽさんが終盤に点を取るのは確実なので、有力者タイプの私とひだりさんが影響力を上げて終了条件を満たして早期終了をするかどうかという状況。

特に私は影響力を上げる特殊カードを2枚も持っているので、条件は十分です。
しかし、(この日2ゲーム目のため)長考する時間がなく、有力者の点でたる田さんとひだりさんをまくってトップになれるか自信がありませんでした。
(時間がないので、これで終わりにした方が正解だったかもしれませんが……)。

よって次ラウンドで先手番を活かして最後の地点に家を建てた方が確実と判断。ひだりさんには悪いですが、このラウンドでは終了しないことにしました。

幸い「資源2つを手に入れる」カードがあるので、家を建てるのに要となる資源は胡椒3つだけです。


第38回偽エッセン_17
最終となるラウンド。
家を建てたいしのぽさんが、胡椒海岸でたる田さんをブロックしつつ、3つの胡椒を手に入れる素晴らしい妙手!(上写真)
冒険者で山を簡単に越えられることを失念していたたる田さんは悔しそうでした。
私も冒険者コマを持っていたので、まったく同じ手を使えたのですが、見逃していました……。

結局、一番得点の高い場所に家を建てたのは、奥の手である「教会」カードを使った、たる田さん。
その次はしのぽさんとなりました。

※特殊カードの効果を間違っていたので、本来ならしのぽさんの方が良い地点に家を建てていたかもしれないそうです。


第38回偽エッセン_18
これにより、トップはたる田さん、次点はしのぽさん、私、ひだりさんの順でした。
逆転できれば格好良かったのですが、完全に空振りましたね……。


資源の獲得から、相手の動向を睨んでのエリアマジョリティなど、昔ながらのドイツゲーム的な作品。
「街は戻れない」というルールで進む判断に緊迫感を持たせつつ、収束性のある1時間程度のゲームに仕上げてあるのはさすがです。

ただ、欠点は視認性の悪さで、「資源イラストの上に大きなコマを置くので(特に他人の)資源が視認しにくい」「家を建てるエリアの色が見づらい」「得点トラックの目盛りがわかりづらい」というところは確実にプレイアビリティを下げています。

細かい点ですが、これが「相手の動向を読む」「短時間で終わる重ゲー」という長所を減じていて、全体の印象を下げているのは本当にもったいですね……。
テーマを含めて他の一流ドイツゲームと比較されやすいため、ハードルが上がっていることもありますが、せっかく新ブランドを作って最初の重ゲームなので、慎重に作ってほしかったです。
繰り返し遊べば気にならないと思いますが、昨今は(作品数が多いため)初プレイ評価の比重が相当に高そうですしね。

ゲームバランスについてはルール間違いもあったので保留で。


ゲームマーケット全体のゲームのレベルが上がったため、最近は面白さに加えて、デザイン(イラストではなく遊びやすさ)が注目されてきた気がします。
部外者の意見で恐縮ですが、製品と比肩するゲームにするためには、外部からの細やかなチェックか、専門の技術を持った人が必要となる時代になっているのかもしれません。
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する