旅は道連れ世はつれづれに。主にアナログゲームや玩具について赴くままに描き募るブログ。長女と次女の成長記録もちょっとあり、です。
第32回偽エッセン会(平日夜ゲーム会)
2015年06月13日 (土) | 編集 |
第32回偽エッセン会
遅くなりましたが5月の偽エッセンレポートです。
何かと評判が良い新作「マルコポーロの足あと」を、私の持ち込みで遊びました。

この月は予定が合わない上、土壇場で延期になったりと波乱含み。
都合をつけた当日も私が30分遅れでしたが、何とか開催にこぎつけました。

この日は中野フローチャート6周年の記念キャンペーン中で、店内もいつもより賑やかでした。
偽エッセン会がここまで続いたのもフローチャートさまさま
居心地の良さ、料理の美味しさ、料金の手ごろさ、どれをとっても素晴らしい場所。これからもよろしくお願いします。

詳細な内容は[続きを見る]から。
 
 
第32回偽エッセン会_1
この日の注文したのは「愛情たっぷりカレー」。
家庭的なカレーにも色々ありますが、スタンダードならも濃い味付けで美味しかったです。


マルコポーロの足あと(The Voyages of Marco Polo)
第32回偽エッセン会_2
その名の通り、東方見聞録で著名なマルコ・ポーロの旅を体験するゲーム。

メインボードもユーラシア大陸を中心に描かれており、ヴェネチア(左上)からスタート。目的地である北京(右上)までは、ロシアや中央アジア、インド経由など複数のルートが存在します。

進むためにはラクダやお金が必要ですが、道中の小さな都市や大きな都市に交易所を建てることで定期収入や特殊アクションなどの恩恵を受けられます。
全5ラウンドで、北京に先に着いた人……ではなく、一番点数を稼いだプレイヤーが勝利。

史実ではイラン経由の中央アジアルートで北京へ向かい、皇帝フビライに謁見したようです。


第32回偽エッセン会_3
各ラウンド、プレイヤーは自分色のダイスを5個を振り、その中のいくつかをアクションマスに配置。
それを順番に行い、全員がダイスを使い切ったらラウンド終了です。
オーソドックスなダイスプレイスメントのシステムと言えるでしょう。

アクションは以下の種類があります。

「市場」…ラクダ・コショウ・絹・金塊の資材を獲得できます。
 ダイスの数値が高いほど多くの品物を獲得。
 ラクダ・コショウはダイス1つ、絹は2つ、金塊は3つのダイス配置が必要です。
 出目は低い方に合わせるので、4・3・2だったら「2」の欄にある品物を獲得します。

「ハンの恩賞」…ダイス1つ配置。コショウ/絹/金塊のうちどれか1つと、ラクダ2つを獲得します。

「資金調達」…ダイス1つ配置。5金を得ます。

「契約書」…ダイス1つ配置で、契約書タイルを1-2枚獲得できます。
 契約書は1-6のエリアがあり、ダイス目以下の場所から好きなタイルを選べます(つまり大きな目の方が選択肢が広いです)。
 獲得したタイルは自分にボードに配置。
 タイルには「コショウ2、金塊3」などと指定されており、払うことで点数や資材を得ることができます。


第32回偽エッセン会_4
「旅」…マップ上のプレイヤーコマを動かします。ダイス2つ配置。
 目が大きいほど歩数が増えますが、それに比例して多額のお金を払う必要があります。
 また最後に「旅」を行った人が次のスタートプレイヤーとなります。


これらのアクションは最初に置くときには無料ですが、2番手以降(上にダイスを置くとき)はその目と同じお金の支払いが必須になります。
アクションはダイス目が大きいほど有利ですが、上に置くときにはネックにもなるというわけですね。
尚、下にあるダイスや配置ダイスが複数でも1ダイス分の支払いでよく、例えば上写真の赤ダイスプレイヤーの場合、支出は1金となります。

例外は「ハンの恩賞」で、ダイスを上に置くのではなく横に並べます。
2番手でも無料ですが、「置けるのは前に置かれたダイスより同じか大きな目」という制約があり、別の厳しさがあります。

また各アクションは同じ色のサイコロを上に積むことはできません。
すなわちプレイヤーは同じアクションを(普通)1回しかできない、ということです。


第32回偽エッセン会_5
その他にフリーアクションとして以下のものがあります。
これは手番内ならば、いつ、何回行ってもOKです(黒ダイス以外)。

・ラクダを1払って、ダイス1つを振りなおす
・ラクダを2払って、ダイス目を+1/-1する
・ラクダを3払って、ストックから黒ダイスを獲得する(1手番に1回のみ)
・ダイス1つを使って3金を得る
・契約書の達成

黒ダイスはそのラウンドのみ使えるダイスですが、色の制約がないので自由に上に積めます。
つまり、先ほどの縛りだった「同じアクションを複数」行うことができるわけですね。
単純にアクション数が増えますし、黒ダイスはゲームのキーとなる要素の1つです。
ただし、各ラウンド5個(4人プレイヤー時)しかないのでお早目に!


ゲームスタート。
しのぽさん(黄色)、ひだりさん(赤)、私(緑)、たる田さん(青)の手番順。

このゲームの大きな特徴は、プレイヤーキャラクターが持つ強力な固有能力。
初回用の推奨キャラクターもありますが、ゲーム慣れた人ばかりなので選択式を採用。
これは人数+1のキャラを並べ、最後の手番プレイヤーから逆順で選択するオプションです。

並べられたのは以下の5人。
・「マルコ・ポーロ&ニコロ・ポーロ」 主人公とその父親
 …プレイヤーコマが2人(!)で別々のルートを辿れます。特典として毎ラウンド、ラクダを1つ支給。

・「ベルケ ハン」 ハンの血筋である君主
 …ダイスを上に積んでも無料というお得キャラ。

・「タブリーズのメルカトル」 イランの商人(ラテン語でメルカトルは商人の意)
 …市場で誰かが品物を手に入れるたび、同じ品物を1つもらえるというお得キャラその2。

・「ラシード・ウッディーン・スィナーン」 イスラム教シーア派の宣伝者
 …能力は何とダイス目を自由に選べる!ダイスゲーなのにダイスを振らない人。

・「フビライ・ハン」 皇帝
 …なんと最初からゴールの北京にいる!!

キャラは他に3人、マルコの叔父、修道士、宣教師3人がいます。
よく見ると男性ばかり……よりどりみどりのオッサンを選択できる年上好みにはたまらないゲームです。
(マルコポーロは出発時は7才でしたけど)。


第32回偽エッセン会_6
たる田さんは、マルコポーロと迷った末、メルカトルを選択。
私は唯一の経験者なので、初めて見るキャラ、ベルケ・ハン。
ひだりさんは意外にもフビライ・ハンを取りました。
しのぽさんも逡巡の末、マルコポーロを指名。

ラシードは、ダイス目にいつも悩まされているたる田さんが選ぶかと思ったのですが、「ダイスゲーなので、最初はダイス振りたい!」とのことで誰からも選ばれず。

というわけで、ひだりさんは上写真の通り、独りで北京からスタート。
「北京に着いた人から10・7・4・1点」のボーナスが入るので、いきなり10点が確約されます(笑)


第32回偽エッセン会_7
このゲームには最初に配られる目的地カードもあります。
都市名が2つ書いてあるカードが2枚。
これもオプションルールで4枚のうち2枚で選ぶ方式にしました。

私の選んだ手札は上写真ですが、4都市まわると合計で22点になるのでかなり大きい。
モスクワ、安西(ANXI)、西安(XIAN)、スマトラなので、北周りで北京に向かってから南下するのが効率良さそうです。


第32回偽エッセン会_8
資材的にはラクダが手に入る中央アジアルートがキャラと相性が良さそうでしたが、目的地狙いでモスクワルートを選択。
大きな都市に1番のりするとボーナス資材がもらえるのでバッティングしない方が楽なのですが、ふと見たら、しのぽさん、たる田さんも同じルートに。まぁ、北京への最短路ですしね……。

ここはスタートプレイヤーであるしのぽさんに先行ボーナスを許します。

小さい都市に交易所を建てると定期収入が入るのですが、このルートの西安は「5金」。
序盤のお金が厳しいこのゲームで毎ラウンド5金は大きい。

大きな都市にはアクションカードが置かれており、交易所の建設でそのアクションを選択できるようになります。
アクションカードは31枚のうち9枚だけが使われるので、毎回違ったゲームが楽しめるという仕組み。
尚、こちらは1ラウンドでダイス1個のみ置けるので完全な早い者勝ちです。

そして今回はアクションの組み合わせが悪く、やりくりが厳しい展開。
特にロシアルートは資材を金や得点に変えられても、資材が手に入らないので有効活用できず。
中にはダイスだけで資材が取れたり、安く資材が買えるアクションもあるのですが…!

こうなると基本の「市場」アクションで資材を集めるしかないのですが、こうなると「市場で誰か買うたびに、資材1個もらえる」たる田さんの能力が生きてきます。
特に金塊はダイス3個も必要なのに、たる田さんは労せず1つもらえるという強さ。
すかさず、しのぽさんから「ずるい!」とツッコミが幾度も入ります(笑)

その、しのぽさんはもう1人のプレイヤーを動かす余裕がまだなく、アレクサンドリア(エジプト)に停滞。
まだ能力を生かせてない状況です。


第32回偽エッセン会_9
ひだりさんは西安に交易所を置き、「交易所を置いていない小さな都市の定期収入を1つ選んでもらえる」という強力な定期収入を得ます。
その後、アクションカードが3枚もあるスマトラに移動しますが、それ以上は販路は広げず、あくまで契約書をクリアすることで点数を稼ぐ作戦のようです。

私のベルケさんですが、やはりダイスを上に乗せても追加料金を取られないのは強み。
ダイス目が大きなアクションは最初の手番で行うのが普通ですが、このキャラなら後からでも良いので計画が立てやすいです。

特に黒ダイスと親和性が良く、普通なら無理に黒ダイスを取ると損する場合もあるのですが、3以上の目が出れば損することがないので迷うことなく、相手より先に取りに行けます。
ただ、序盤でラクダを切らして黒ダイスを取れなかったのと、契約書の順番を間違えて1ターン達成が遅れたのが微妙なミス。これがどう響くか。

このマップ改めて見るとロシア付近がむっちゃ狭いですが、それだけモンゴルの勢力が強大だったということですね。


第32回偽エッセン会_10
このゲームの主な得点リソースは「目的地カード」「契約書」「大きな都市アクション」「交易所を置く(8箇所で5点、9箇所で計15点)」。
私は目的地を周りつつ契約書を達成、あわよくば後ろの2つも狙うバランス型。

更に契約書や市場5金塊のアクションで「移動+1」の特典があるものを選び、「旅」アクションをせずに移動することでコストを節約。
しのぽさんを抜いて先に3ラウンド目に北京にゴール!
ひだりさんに次いで2位なので7点を得ます。
また、北京に行くとゲーム終了時に余った資材を2つ1点で売れるというボーナスもあります。

次のターンで目的地である西安に移動。ここまでは予定通りです。
あとはスマトラに行けばよいのですが、できれば途中で2箇所寄って、交易所を8箇所置きたいところです(+5点)。


第32回偽エッセン会_11
北京に行っても4点しか入らないと見た、たる田さんは何と北京に行くのを中止。
蘭州(LAN ZHOU)に南下します。実に商人らしい合理的な判断と言えるでしょう。

たる田さんは有り余る資材で契約書を達成する作戦。北京ボーナスに頼らずに資材を使い切る覚悟のようです。
ゲーム終了時に契約書の達成枚数がトップだと7点のボーナス。これも大きいです。

よく見ると、ひだりさんは未だにスマトラに留まったまま。こちらも実に皇帝らしい(笑)
しかし着実に契約書を達成していて、トップボーナスはこの2人のどちらかが取る流れになりました。
ちなみに、しのぽさんはここまで1枚しか契約達成してません。巻き返しはあるのか?


第32回偽エッセン会_12
フロチャ内ではくじが行われていたのですが、私はラドラーというサントリーの発泡酒が当たりました。
帰ってから飲みましたが、レモネードとビールを割った味で、飲みごたえは実にさわやか。
あまりビールが好きでない妻も気に入った模様で、なかなか良いものをもらいました。

ちなみにラドラーという名称はドイツ語で「自転車乗り」という意味で、サイクリング中にふるまったビールが足りないためレモネードで割ったのが始まりのようです。
と言うか、サイクリング中にビール飲むのがポピュラーなんですか、ドイツ人。
そういえば前に旅行で見たバス運転手も普通に昼からビール飲んでました。


第32回偽エッセン会_13
4ラウンド目、しのぽさんが北京ゴール。
そして、もう1人のプレイヤーがいつの間にかカラチに移動してきました。
ここの先着ボーナスが黒ダイスだったので、私はこれを取ってギリギリ8軒の交易所を建てる予定だったのですが、仕方なく南下してコーチ(インド)に向かいます。
コーチは交易所を建てると定期的に3点が入るというマップの要所。

次のスマトラへの海路は10金が必要ですが、最後の目的地なので何としても行く必要があります。
それにしてもスマトラも3枚もアクションカードあるのに資材の点数化と、金塊+ラクダを9金に変えるというイマイチな内容。
ここが強ければ、ひだりさんがもっと点を伸ばしていたかも。


第32回偽エッセン会_14
やっとのことでスマトラに到着。
最終の5ラウンドなので皆が契約書の達成と、大きな都市で資材を点数に変換しラストスパート。

しのぽさんにカラコルムのアクションを取られたので、私はスマトラで変換。
ひだりさんと微妙に談合(?)しながらラクダを点数に変換。ひだりさんはコショウを点数に変換しました。

スコアトラックではたる田さんとひだりさんが走っていますが、目的地はあまり重視してなさそう。
しのぽさんは交易所を置ききり15点をゲット。目的地も達成してると思われるので、猛追が予想されます。
私も目的地があるので追いつける可能性は十分。
その結果は……。


第32回偽エッセン会_15
たる田さん78点、私77点、ひだりさん・しのぽさんが74点!
それなりに点数が入るゲームにしては全員が4点差という激戦でした。

たる田さんは作戦も見事ですが、今回は「そんなのたる田さんじゃない」と言われるぐらい(笑)ダイス目が走っていたのが印象的です。
ダイス目が低い(15以下)の時はラクダorお金が貰えるのですが、それが1回もなかったですからね。

ひだりさんは最後契約書を取れば77点だった模様。
序盤お金で苦労してましたが、それがなければ早めにインドに渡れていましたかね。

しのぽさんは、もう1人を早い段階で良い都市におければと思いますが、初見のマルコポーロ+ニコラでここまで追い上げたのは見事です。

私は序盤にラクダをもっと集めるべきでした。
ベルケさんはダイス目が高いほど単純に有利なので、振りなおしと黒ダイス用のラクダは常備しておかないといけません。
あと、自分のやりたいアクションを後回しにできるということは、1ターン目は相手が嫌がる場所を選択できるということ。もっと相手の欲しいアクションを潰した方が良かったですね。


以上。
ダイスによるアクション先取りですが、後でもお金を払えは実行できるので非常に縛りは緩い感じです。
ルートさえ被らなければプレイヤー間の干渉も弱めなので、リソース管理とダイス目という自分との戦いがメインですね。
そのあたりで好みが出そうですが、「ダイス目の揺らぎをコントロールしつつ計画をじっくりと練る」という点においては素晴らしい完成度で、アクションカードやキャラ特性など強い不確定要素があるにも関わらず今のところゲームが壊れる感じがしないのは凄まじいまでの調整力です。

とは言ってもプレイ人数が少ないと状況によって相当な有利不利が出そうなので4人がベストですかね。
(妻と3回遊んでいますが、2人でも十分面白いと思いますが)。

欠点としては大きな資材コマ(3個分)が、さほど大きくないので取り間違いやすいところ。
ここはケチらずにもっと大きなコマにして欲しかったです。
他にも新規性の低さは気になりますが、これはゲーマー以外にはマイナス点にはなりませんし、さほど意味がないダイス積みも、見た目に楽しいので正義かと。

ダイスプレイスメントは我が家にないので一つ買っておくかーというノリで購入したのですが、我が家的にとてもヒットしたゲーム。
キャラクターによるリプレイ欲や戦略の練りがいもあり、今年のぐんまエキスパート大賞が有力です!
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