旅は道連れ世はつれづれに。主にアナログゲームや玩具について赴くままに描き募るブログ。長女と次女の成長記録もちょっとあり、です。
第15回偽エッセン会(クリスマスイブゲーム会)
2014年01月29日 (水) | 編集 |
第15回大偽エッセン会
去年の末、第15回となる偽エッセン会が開催されました。

前回たる田さんから「年末は1日遊びませんか?」との提案があり、私もひだりさんも即賛同。
全員の都合が良い日を示しあうと、クリスマスイブが最適となりました。
平日ですが有給休暇も残っていて問題なし!箱根旅行の後なので体力面だけが心配でした(汗)

「子どもさんに恨まれない?」としのぽさんからの心配もありましたが、ケーキは前日の祝日に食べますし、何よりイブはサンタさんが主役ですからねぇ。うんうん。

会場はたる田さんのお宅で、夕食に美味しいお好み焼きをいただいたりと厚い持て成しを受けました。
いつも本当にありがとうございます!

表題の写真はしのぽさんがツイッターで投稿して話題を呼んだ「Legacy」のアンジェリークたん(と主人公である夫)。
詳細なレビューが載っているひだりさんのブログも合わせてどうぞ!

詳細な内容は[続きを見る]から。

 
集合時間は長く遊びたいという要望から朝9時。
いつもの通勤時間と同じ時間に出発なので、子ども達にも気づかれません(結局、気にしている)。
あまりの早い集合に、しのぽさんから「仕事か!」と突っ込まれるなど(笑)。


京都(kyoto) 
第15回大偽エッセン会_1
まずは、私のリクエストでひだりさんに持ち込んでもらった「京都」から。
老舗のショップであるメビウスゲームズの20周年を記念してクニツィア氏が作ったゲームです。
職人となって京都に綺麗な庭園を作るのが目的……なのかな?

ルールは簡単で1枚タイルを引いて、場にあるタイルに隣接してくっつけるだけ。
タイルの絵柄は「池」「コケ」「紅葉」「砂利」の4種類があり、白線(十字路)によって4区域に分割されています。

同じ模様を2枚以上つながると得点になり、例えば上の写真で手前のタイルを置いたとすると「コケ(緑)」が3枚隣接したので、2点が入ります(自分の枚数は数えない)。他の絵柄はつながっていないので得点は入りません。

区域の数ではなく枚数なので最初は戸惑いますが、エリアに含まれた白点(十字路の中央)を数えると分かりやすいですね(上の例ではコケに3つの白点が含まれる……など)


第15回大偽エッセン会_2
また、各自「得意な庭」というのがあり、その種類の庭を作ると得点が倍になります。
私は今回「コケ」なので、前の例だと2点ではなく4点が入るのですね。

それにしてもタイルは鮮やかなイラストで視認性も良いです。
個人的にはもう少し淡い色が好みですが、ゲームとしては見辛くなりそうですしね。

ゲームとしては手持ちがタイル1枚なことや、相手のタイル置きにも寄るので「作戦を練って、上手くいった!」という喜びは少ないのですが、地道に広げていた場所が期せずして広い敷地になったり、複数の種類にぴったり合うタイルを引いて高得点を取れたりすると嬉しいです。

また、唯一指針となる「得意な庭」も効いていて、「ここはやばそうなので広げられないうちに閉じてしまおう」というインタラクションに直結するため、「育てていた庭がー!」「やめてー!」という悲鳴が上がる好ゲームになっています(笑)
ただ4区域もあるので、当然止め切れなかったり、いつの間にか隅っこに広い場所が出来たりするケースもあり、バランスが絶妙ですね。


第15回大偽エッセン会_3
ゲーム終盤の様子。
コケで広い土地はないものの、バランス良く得点した私の勝利!と言いたいところですが、1回大きなヒントを貰っての勝利なので、まぁオマケの勝利で(汗)

遊ぶ前は「大きい敷地を作って高得点!」というイメージを持っていましたが、4人だと前述の通り互いに牽制するのでほどほどの広さで意外と渋い感じになりました。
2-3人だと誰のものでもない種類ができるので、また違う感じになるかもしれませんね。
特に3人だと睨みあいも入りそうなので楽しそうです。

タイルだけという簡素なコンポーネント(得点記録用に筆記用具かチップ必要ですが)とルールでこれだけのゲームを作るクニツィアは流石ですね。
値段も手軽ですし何かの機会に手に取りたい魅力があります。
拡張ルールなどでもっと京都らしいワビサビな要素があると良かったのですが、ルールのシンプルさを考えるとこれは贅沢かなー。


炭鉱讃歌(Glück Auf) 
第15回大偽エッセン会_4
次も私の希望でこのゲームを遊ばせてもらいました。
超ベテランコンビであるクラマーとキースリンクのエッセン新作。
炭鉱を広げて石炭を採掘するというテーマだけで非常に気になります(笑)

炭鉱は写真のような個人ボードになっていて、エレベータを上下させて炭鉱の階層を移動します。
階層は4階層で、下に行くほど貴重な石炭が取れますが、深い場所を掘るにはコストが高くつきますし、出荷するためには一番上に持っていかなければならないので、運送的にも大変です。

石炭コマが、質が良い順に、黒ー灰ー茶ー黄色なのは、硫黄や灰分が混じっていると質がイマイチ…ということを表しているのですかね?

上にある白いコマは従業員で、これらを使役して作業を進めます。
色はプレイヤーごとで、ひだりさんが赤、しのぽさんがオレンジ、たる田さんが青、私が白でした。


第15回大偽エッセン会_6
各行動は中央ボードのマスに、手番順に従業員コマを置くことによって行われます。
全員が従業員コマを使い切ったら、そこで1ラウンドが終了。全3ラウンドで勝負が決まります。

それぞれのマスでできる行動は、お金が手に入る銀行、注文カードの入手(どんな石炭を集めるか指示を貰える)、坑道を掘るトロッコタイルの購入、炭鉱エレベータの移動、石炭を出荷、の5種類。

マスには強弱や種類があり、例えば銀行なら「8金」「6金」「4金」「2金」となっていますが、先にコマを置かれると、後番の人はコマを置くことはできません。早い者勝ちです。

ただし、他の従業員コマが置いてある行動はもうできない訳ではなく、作業員を「上乗せ」することによって自分もその行動ができるシステムになっています。
例えば、先ほどの「8金」に従業員コマが1つ置いてあった場合、それより多い2コマを置くことによって自分も8金を入手することができるのです。

もちろん使える従業員の数は決まっているので、ここで2人消費してしまうか、他の行動を先するかは常に悩みどころになります。
後回しにして誰かに2コマ置かれてしまったら、今度は3コマ必要になってしまいますしね……。


第15回大偽エッセン会_5
炭鉱を広げないと新しい石炭は手に入らないので、坑道は段々と横に伸びていきます。
左は明かりのある安全な道、右は危険な道(イラストにはオウムも描かれています)という設定で、それに対応したタイルを購入しないと繋げることはできません。
ただ、危険な道だと従業員が減る……ということはなく単なる種類の違いだけですね。
また、左右をバランス良く掘っていないとゲーム最後に減点、という要素もあります。

石炭を集めるエレベータは、マスで選んだ行動により「10回移動」「8回移動」と決まるのですが、「1階層の移動で1回」「石炭を取ると1回」と消費するポイントが決まっているので、「この階で石炭を取って下に移動し、他の石炭を取って上がれば、ぴったり8回で戻れる!」のようにパズル的な考えも必要です。

移動箇所は少し凹んだガイドになっているため、スムーズに上下させる感触が楽しいですね(笑)

注文書の通り石炭を集めると得点ですが、貴重な石炭ほど点が高く、質が悪い石炭ほど安いので、じっくり高めを狙うかどうかもポイントとなります。


第15回大偽エッセン会_7
また、得点は注文書の達成だけでなく、ラウンド終了時に「黒石炭を多く出荷した人」「茶石炭を多く出荷した人」のように各順位づけがされ、1位に大きな得点、2位に小さな得点が入るようになっています。

ラウンドが進むと「手押し車で一番多く輸送した人」「炭鉱から多く石炭を取った人」のように得点要素が増えるので、そこを睨んだ運用も重要ですね。

ゲームは、1ラウンドが最後の手番だったため、お金が少なく苦しい展開……にも関わらず得点が高い黒石炭と汽車輸送に手を出して、最初は上手く出荷できたので、しめしめと思っていたところ、次のラウンドでは金欠で一層に苦しくなってしまいました。

更には狙っていた黒石炭のトロッコも良いタイミングで出てこなくなったため、結果、浅いところで得点するという中途半場な息切れプレイになったのは失敗でしたね。
浅いところで集中するか、せめてもう少し様子を見て効率の良い場所を狙うべきでした。


第15回大偽エッセン会_8
勝負は、手押し車と黒石炭でリードした後、競合者が少ない灰石炭にさっと伸ばす等、ひだりさんが無駄のないプレイで見事に勝利。4色石炭の依頼など難しい注文をクリアしたたる田さんは2位でした。
私は3位。何とか意地を見せたいと黒石炭の首位争いだけは勝とうと思いましたが、ひだりさん、しのぽさんと同点どまりで1歩足らずでしたね~(その1歩が遥かに遠いのですが……!)。


感想としては、軽い悩みどころと競争が各所に色々あって、その積み重ねでゲームが決まるという面白いゲームの見本のような作品でした。
タイルや契約書の運要素も大きいですが、それが嫌な場合は「山札から数枚引いて1枚選ぶ」という行動もあったりして、そのあたりが卒がないなぁ、と。
1時間程度であっさりと終わるのは好みが出そうですが、運も絡むのでこのあたりが潮時という感じもしますし、「重ゲーはあまり……」という場合にも重宝しそうです。
本当に「優等生」という呼び名がしっくりくるようなゲームで、今年のSDJ(ドイツゲーム大賞)にも名乗りを上げてくるでしょうね(分類としてはエキスパートであるKDJかな)。

不満点があるとすれば「先手番が有利かつ3ラウンドしかないのに、時計回り」なのはちょっと雑かなぁ、と感じたぐらいでしょうか。
例えば2ラウンド目からは「前ラウンドで一番トロッコを買った人がスタートプレイヤー」になるのですが、4番手の人が頑張ってスタートプレイヤーを取っても、時計回りなので前回1番手だった人が労せず2番目になってしまい、あまり報われない感が多少あるのです。
まぁ、このあたり順番が不動だと遊びにくいでしょうし、慣れてくればトップになりそうな人を押さえることもできそうなので、もうちょっと遊んでみないと分からない部分ですね。

後は炭鉱なのに超安全な優良職場では……と思ったりもしますが、アクシデントで従業員コマがどんどん減っていったらそれはそれで憂鬱な気持ちになるかもしれません(汗)


第15回大偽エッセン会_9
昼食をはさんで午後の部。
ここで、ひだりさんの前からの提案で「他の人の手番待ちの間、もう1つのゲームをやれば時間短縮になるのでは?」という実験を試すことに。

ゲームは移動中に他の手札等が見えないように、全公開のゲームとして「ロシアンレイルロード」と全員がルールを知っている「ル・アーブル」が選ばれました。
写真のようにル・アーブルは床プレイですが、なかなか類を見ない絵面なのは間違いありません(笑)


ロシアンレイルロード(Russian Railroads) 
第15回大偽エッセン会_10
シュピール'13:スカウトアクション(エッセンのイベント会場での人気投票)で堂々の1位を取ったタイトル。

これも炭鉱讃歌と同じように中央のアクションボードに従業員コマを置き、その行動によって、自分のボードにある線路を延ばしたり、列車を走らせたり、工場を拡大したりするゲームです。

自分のボードには「ここまで線路を延ばしたら、得点の高い新しいレールがもらえます」「列車を走らせたら従業員が増えます」というポイントがあり、それを指針にしてゲームを進めることになります。

やることは非常にシンプルですが、途中で選べるボーナスタイルの種類や、工業に置くタイルの特殊効果、ゲーム終了時に得点が入るゴールカードなど、こまごました説明がとても長いゲームでもあります。
しかも初見の不透明な状態で聞くと無機質に感じるようで、しのぽさんはお昼後ということもあってとても眠そうにされていました。

私は既に妻とプレイ済みですが、その時は2人だけのため「テストとして1回通してみる。効果はその都度一覧シートを見て確認する」で理解してもらってましたね。


第15回大偽エッセン会_11
私=緑、たる田さん=青、ひだりさん=赤、しのぽさん=黄色でスタート。

伸ばす線路は、シベリア線、サンクトペテルブルク線、キエフ線の3つ。
それに、工場がありますが、これもコマを進める形式なので、やってることはほぼ同じ(笑)
この4種類の伸び方によって、毎ラウンドに入る得点が決まります。

大雑把に言うと、上手くいけば最後に絶大な得点が入るシベリア線、強力な特殊能力である「?」トークンを早めに使えるサンクトペテルブルク線、中盤から大きな得点が入るキエフ線。
そして、ちょっとした能力が使える上コンスタントに得点が入る工場、という感じの個性があるので、どれを伸ばすか、どの順番で伸ばすか、という部分が戦略になってきます。

今回私は、妻が前に試して強かったキエフ+工場戦略をもっと突き詰めてみようと思い、最速でこのラインを伸ばす方法を練っていました。
このゲームの得点は、線路や工場の長さ(大きさ)が毎ラウンド累積で入ってくるので序盤のスピードが重要という発想ですね。

まずはサンクトペテルブルクで「?」トークンを使用し、遠くまでいける9番列車を選択。
キエフ線に置いた後に、線路を強化し続けて高得点を序盤から取りに行きます。

工場では「自分の置いた従業員の行動をもう1回行う」という所謂コピー能力を活用してお金を増やし、そのお金で工員タイルを雇っていきます。
通常の「線路を伸ばす」「工場を伸ばす」などの行動は、中央ボードの早い者勝ちなのですが、工員タイルを雇うとそこに描かれた行動を「自分だけのもの」として、いつでも実行することができるのです。
写真で言うと、ボードの右に置かれているのが「工員タイル」ですね。

また「次のスタートプレイヤーになる」行動は積極的に取りに行くよう努めました。
ここに置いた従業員コマはラウンド終了時に他のマスに置いて再利用できるのですが、通常ならどうでも良い行動しか残っていないところ、工員タイルを雇えばそれを実行できるので相性はバツグンです。


第15回大偽エッセン会_12
これらが上手くいったため、序盤から中盤は大きなリードが取れ、初プレイのひだりさん、しのぽさんからは「これは勝負決まったんじゃ?」というコメントが漏れましたが、私は「このゲームは後半にドカっと点が入りますからね」と答えてました。
これは気休めではなく、実際にそう思っていたのです……。

そう、同じく経験者であるたる田さんは、全然諦めてなく、序盤の工場戦略が色々な人とバッティングしていて上手くいかないと思うと、早めに方向転換。
爆発力のあるシベリア路線を伸ばし始めたのです。

そして「自分の置いた従業員の行動をもう1回行う」工員タイルで潤沢にお金を用意すると、中盤でそのリソースを注ぎ込んで次々良い線路にグレートアップ。
ラウンド最後には、最高の白い線路で1ラウンド100点(何と得点トラック1周分!)をたたき出して、あっさりと逆転されてしまいました。

それに比べると、キエフと工場を伸ばしきった私は終盤で有効な得点源を得られず、2つめの工場コマを出したものの有効な手を打てませんでした。
終盤で手がつけられなくなる前にシベリア線の邪魔をするか、自分もシベリア線に参入、競合して勢いを殺すべきでしたね。
それにしても、あそこから完全に立て直したたる田さんの手腕は見事と言うしかありません。


第15回大偽エッセン会_13
一方、ひだりさんとしのぽさんでも3位争いが過熱していて、どちらが勝つか最後まで分かりませんでした。
この争いを「校内マラソンで周回遅れになった学生」に例えて、「何、アイツらマジになってるんだよ~。こっちはダラダラ行こうぜ~」のようにお二人が話しているのがとても面白かったです(笑)

結果は最後のコーナーで抜け駆けダッシュ(笑)した、ひだりさんが3位。
得点トラックの角を「タバコ屋のおばちゃん」と例えて話していたところ、たる田さんが100点以上取ってワープしてきたため、「おばちゃん目を回してるよ!」と突っ込まれるなど、とても楽しいセッションでした。


能力のコンボを考えたり、全体的な戦略を組み立てるのが楽しく、私と妻がとても気にいったゲームなので感想としては褒め言葉しかありませんが、初回のプレイでは見通しが悪く、ルールが「線路引き」という割りには無機質な感じなので、そのあたりは好き嫌いが出るかもしれません。
そもそも全員でいっせいに同じ線路を引くこと自体が、リアルではどんな感じなのか想像してもまったく理解できないですしね(笑)

最終にガツンと点が入るのは大味に見えるかもしれませんが、序盤からの布石も重要で、運要素もないのでむしろアブストラクト的な繊細さに思えました。
○○線戦略、という言葉が出てきやすいゲームですが、単純な戦略では勝てず、むしろ全体の流れを見て相手の巧手を止めたり、他人とバッティングしていない効率の良い手に転換したりと状況を見る必要があるので、繰り返し遊びたい魅力があります。

ちなみに4人だとキツイかと思いましたが、選択できるマスも増えるので2人とそれほど辛さは変わりませんでした。
人数多いほうが面白いと思いましたが、2人でも十分楽しめましたよ。


第15回大偽エッセン会_14
その頃、「ル・アーブル」は……。
「やっぱりゲームに集中できないし、どちらも中途半端になりそう」という意見で、あえなく序盤中断となりました。
哀愁の残る最終盤面(汗)

両方とも重ゲーというのは無理がありましたか……。
後述するサンスーシぐらいの軽さなら可能でしたかねぇ。


レガシー:ド・クレシー公爵の遺言(Legacy: The Testament of Duke de Crecy) 
第15回大偽エッセン会_15
夕食をはさんで、お次はひだりさんプレゼンツのこのゲームをプレイ。
18世紀初頭のパリが舞台で、没落した貴族を3代に渡って繁栄させるテーマです。
国内未発売のエッセン新作で、BGGでの評判も良く、気になっていたタイトルでした。

基本はアクションボードに貴族コマを置き、その行動によって、跡継ぎを生んだり、豪邸を建てたりして名声(勝利点)を手に入れるのが目的です。
前2つと同じような説明ですが、今回はこのタイプのゲーム(ワーカプレイスメント)が多かったですね。

ただ異なるところは写真のような個人ボードもあり、こちらに貴族コマを置いて行動することもできます。
個人ボードは、「結婚(または婚約)する」「子作りする」「お金を払って友人を獲得する」「お金を無心する」などのパーソナルな行動をすることができます。


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中央のアクションボード。
こちらは「称号を手に入れる」「豪邸(マンション)を買う」「起業する(ベンチャー)」「目的(ミッション)カードを手に入れる」などのソーシャルな行動のほかに、「医者を雇う(子どもが2人産まれるようになる)」というものもあります。
何で医者がいると子どもが?とも思いますが、これは産医師なのですかね。もし闇医者だったら……と思うと怖いのでやめておきます(汗)

尚、自分が行動できるのは1ラウンドに2回のみ(+使いきりの臨時アクションコマを入手することもあり)なので、ある程度やることを絞って選択する必要があります。


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各行動を行うためには、コマを置くだけではなく、所定のお金を支払ったり、手持ちの「友人カード」を捨てる必要があります。
例えば「豪邸を買う」には、3金と1枚の友人カードを消費しなくてはなりません。

成り上がるためには、友人を代償にしなくてはならないのですね……。世知辛い貴族の世界です。
なお、自分の結婚相手もこの「友人カード」の中から選びます。

最初にゲーム全体を通しての目的となるカード(パトロンカード)が貰えるのですが、私に配られたカードはメイン指令が「3世代の家族の職種ごとに名誉値+2」。

手札カードの職種が4種あったのでこれを狙おうかと思ったのですが、サブ指令である「マンションとベンチャーごとの名誉値+1」の方に目が留まりました。
なぜなら、私の手札にはエリックという「家族に芸術家がいればマンションの購入コストを-1する」という友人がいたので、この人を家族に引き込めば、安くマンションを買えます。
そしてマンションを買うと、ベースとなる名誉値が2も上がるのです。

名誉値はその分だけ、毎世代の終わりに名声が上がるのですが、都合3回プラスされるので早めに上げておくに越したことはありません。
そしてエリックと結婚するためには「3金」の持参金支払いが必要なので、ならば手っ取り早くベンチャーをすればサブ指令も達成できます。
ベンチャーはベースとなる収入が上がり、毎世代の終わりに入るお金が高くなるのです。


第15回大偽エッセン会_17
こうして一族の方針が決まったので、1世代からベンチャーを行い、布石として芸術家であるトルコ国籍のフェミ嬢と結婚しました。
このフェミさん。持参金+1、友人カード+1、名誉値+1という出来た嫁。

政略結婚の気配がバリバリですが、見た目もキリっとしていて結構、自分の好みでもありましたよ(笑)
そんなこんなで実際も仲むつまじかったのか、一男一女に恵まれました。

しのぽさんが女子ばっかり!、ひだりさんが男子ばっかり!という中、非常に子宝運があったと思います。
なんせ、こちらは他に行動を費やしたため、これ以上は子作りが難しい感じでしたし、出産には事故カードもあって、母親か子ども、どちらかが無念にも亡くなる場合もありますからね……。


第15回大偽エッセン会_19
2世代目。
狙っていたエリックと娘を幼少から婚約させ、息子も「家族に芸術家がいれば+1金」という嫁と結婚。
これはお金よりも名誉値を狙っての行動ですが、期せずして芸術家ばかりの一家になっていきました(ちなみに緑の背景の人物が芸術家です)。
パトロンカードには反しますが、最後の名声+2よりも、目先の名誉値です。

それにしても芸術家というと、お金も名誉もないイメージですが、皆さん名誉値が凄いですね。
特にエリックは豪邸の能力といい、(持参金は高いものの)収入が上がることといい、高名な建築士して名を成した人なのかもしれません。

そして余ったお金は、名誉値を上げるために称号の取得に費やすという、「芸術一家」という印象とはほど遠い、成金のような行動を取り始めます。
そんなこんなで運に恵まれ磐石な感じでしたが、唯一不安要素だったのは友人カード。
色々な行動で失っていたため、いつもカツカツでした。成金貴族で友人も少ないというのはなかなか外聞が悪い感じですね……(汗)


第15回大偽エッセン会_20
ゲーム終了。3世代続く家計図の完成です。
後半はマンションや称号を取りまくり、図のような形に。
孫達の結婚も名誉値が取れることを基本にマッチングしましたが、流石に芸術家はネタ切れだったので、ここでやっと2つ目の職業「外交官」が現れました(赤い背景の人物が外交官です)。
本当は「第4世代(ひ孫)を芸術家と結婚させれば名誉値+2」というサブ指令もあったのですが、これは流石に手が回りませんでした。
尚、人物カードの裏にある緑のカードはマンション、オレンジのカードはベンチャー、黄色く文字の書かれたカードは称号を表しています。

結果は、名誉値を上げまくったかいがあって勝利。
たる田さんが最後に猛追してきましたが、最初の貯金が大きかったため逃げ切りました。

しかし、手元に残った友人カードは……何と「0」!
この一家は全ての友人を捨てたことで成り上がり、隆盛を誇ったのです。
芸術一族で、友人から多く恨みを買っているような裕福な貴族。
当主が亡くなった後は、遺産を巡ってミステリー的な展開が起きそうな予感がプンプンしますよ……!


感想としては、カードをやりくりするゲームが好きなこともあってとても気に入りました。
何よりテーマが好みで、各自の家計図が段々と出来ていく過程は、それだけで楽しいです。

ただ友人カードや目的カード、子どもカードの引き運やめぐり合わせは強そうですし、結局、子どもや目的カードよりも、名誉値をガンガン上げるのが一番良いのでは?という疑念もあります。
これで、手札が多少悪くても何とか回せるバランスで、戦略も多彩だったらより高評価なので、もう少し再プレイしてみたいゲームでしたね。


以下、せっかくなので全員の家計図を載せます。
第15回大偽エッセン会_21
まずはひだりさんの一族。
美男美女の当主ですが、2世代は跡継ぎには苦慮。
3世代は子宝に恵まれ、4世代のツリーが賑やかになりました。
しかも婚約させているのは外交官ばかりという、世界で活躍する一族になりそうですね。


第15回大偽エッセン会_22
次にしのぽさんの一族。
「アンジェリーク」という可愛らしい名前にも関わらず、見た目がゴツい嫁さんに盛り上がりましたが、その能力も子沢山という期待を裏切らないもの。
当主は「生気を吸われているのでは?」とまで言われていしたが、得てしてこういう夫婦ほど仲が良いものだったりするんですよ……多分。

家計図を見ると、当主アンジェリーク(おや?)を筆頭に、最初から子沢山。横に長いツリーになっています。
子どもはそのまま点数になるので正に宝。
ただ女系で、そのあたりでは苦労されているようでした。

そういえば当主は男性/女性を選べ、微妙に能力が異なるのですが、今回は全員男性を選択しましたね。


第15回大偽エッセン会_23
最後にたる田さんの一族。
国籍に条件が多かったせいか、国際色豊かな家計図になりました。
後半の称号による名誉値の伸びと、パトロンカードによる得点が高かったです。

密かに友人カードが豊富だったのが羨ましかったり……。


サンスーシ(Sanssouci) 
第15回大偽エッセン会_24
サンスーシとはドイツにあるロココ建築の宮殿の名前で、庭園も含めてユネスコ世界遺産にもなっています。
プレイヤーは庭師になって、貴族のために庭を美しく整えます。

庭には、縦軸に東屋や噴水などの「装飾物」、横軸に白や紫などの「色」が示されており、これが庭タイル配置に大きな影響を与えます。


第15回大偽エッセン会_25
庭タイルは手番に中央のボードから1枚獲得するのですが、タイルにはそれぞれの装飾物が描かれ、タイル置き場には色の指定があるので、その両方が合わないと配置することができません。


第15回大偽エッセン会_26
また、タイルを獲得するためには、手札2枚のカードのうち、1枚を出して指名する必要があります。
左のカードは「オレンジか青」、右のカードは「白か青」の場所にあるタイルを取ることができます。


第15回大偽エッセン会_27
カードには装飾物が描かれたものもあり、その装飾物タイルを取ることができます。
また、該当するタイルがない時は好きなタイルを選んで取ることができるので、「そのカードに適合しない」状態を待つというのも有効な作戦です。

これらのカードは各自の山札から1枚つづ引き、カードがなくなったらゲーム終了、というルールなので、順番は異なるものの、全員が同じカードセットを一通り引くことになります。
そのため、「残りのカードに何があるか?」は今まで引いたカードから何となく分かるようになっているのですね。


15回偽エッセン_31

庭タイルを配置したら、上にいる貴族を1人選び、その縦軸にそって下に動かします。
そして、その横軸の点数を取得するのですが、横軸には「1」から「6」までの点数があり、下に行くほど点数が高くなるので、できるだけ貴族を下まで進めた方がお得です。
しかし貴族は絶対に1人を下に動かさなくてはならず、動かせない場合は得点が入らないので、あまり一気に進めすぎると今度は「動かす貴族がいない」となります。

散歩はほどほどの速度が重要なのですね。

また、貴族はまっすぐ進めるのが本道ですが、まだタイルが置いてない場合は「横の通路から迂回して下る」ことも可能です。ただし、最初にいた縦軸には戻ってこなくてはなりません。
例えば上の写真で左から2人目の貴族は1マス下にしか行けなそうですが、左の通路を経由することにより、3マス下の庭園(タイルはないが最初から描かれている庭)にも移動することが可能です。

更に特殊なものとしては「造園中」というルールがあり、既にタイルを置いた場所のタイルを場から取ると、それを裏返して「造園中」にし、任意の縦か横の空き場所に置くことができる、というものがあります。
この造園中タイルには貴族は留まれませんが、道として通過することは可能です。


第15回大偽エッセン会_28
最終近く。
最初は好調にタイルを置いていたのですが、後半はまったく欲しい装飾物タイルが出ず苦しかったです。
それぞれのプレイヤーは得意な装飾物があり、その貴族を下まで動かしたいのですが、あと1歩が出ず(私のは左から3番目の貴族です)。

全ての庭を作るのは無理だと聞いていたので、一部の装飾物は諦めていたのですが、皆諦めた場所が右部分に偏っていて、誰も取らないタイルがボードに溜まっていきます。
よって、皆「このタイル、いらない!」「色が合わない!そこじゃない!」の連呼。
綺麗にタイルに並べようと思うと立ち行かなくなるので、どこかで諦めて造園中にすることが肝要だと痛感しましたね。

結局、私は最下位に終わりました。
1位はたる田さんで、見事に複数の貴族を一番下まで移動していましたよ。


待望のタイルが場に置かれても、他のプレイヤーに先に取られてしまうことも多々で「ぐぬぬ……」となってしまう好ゲーム(笑)
タイル引き運も大きいですが、きちんと先の展開を考えてカードマネジメントや貴族の移動をしないと先詰まりになってしまう奥深さもあるように思えました。
ルールもスマートで変わった処理もなく、正統派のドイツゲームというのはこのようなことを言うのでしょうか。
イラストも綺麗ですし、これも炭鉱讃歌と同じくSDJに選ばれそうな気がひしひしとしますね。

貴族が一列になってGメン歩きをしていることだけが珍妙ではあるのですが(汗)


サンタさんはマッハ3 
第15回大偽エッセン会_29
ツイッター上で、中村誠さんが公開されていたプリント&プレイゲームです。
何と中村さんは、12月1日からクリスマスまで、毎日1タイトルずつボードゲームを公開して、アドベントカレンダーにするという凄い企画を達成しており、これもそのゲームの1つです。

妻が「せっかくのクリスマスなので、何か1つクリスマスらしいゲームを持っていこう!」と張り切り、突如、前夜に2時間というハイペースで作成したものです。
カードバックはいつも通り、フリー素材から適当なものを選んで図柄化しています。

ゲーム内容はタイトルの通り、サンタとなってマッハ3で日本を飛び回り、指示された場所(「福岡」「広島」「大阪」「名古屋」「東京」「仙台」「札幌」の7都市)にプレゼントを届けるのが指名です。
一番多くプレゼントを届けたサンタが勝利ですが、このゲームは協力ゲームの側面もあり、ゲーム終了時に、誰か1つでも荷物が残ってしまうと全員が敗北になってしまうのです。


第15回大偽エッセン会_30
ゲームはプレゼントの配布・交換フェイズと、配達フェイズに分かれています。
前半は場のプレゼントカードを取得した後、プレイヤー間でババ抜きの要領で交換したり(奪ったり)、相手に任意の渡したり(押し付けたり)して手札を整えます。

後半は、そのプレゼントを指定の場所に配るのですが、移動できるポイントは決まっているので、いくらサンタさんが速くても福岡から札幌まで一瞬で移動することはできません。
よって、最初のプレゼント交換で、できるだけ同じ場所(または近い場所)に複数のプレゼントが配れるよう、手札を調整しておく必要があります。

私は最初は好調に配っていたものの、そのために目をつけられ、交換フェイズで手札を奪われてしまう展開に。
配るものがなくては点数を取ることもできずショボンな閑職状態に追いやられました。

配達するプレゼントとして選ぶカードはオープンなため、相手の配達したい場所はだいたいが把握できます。
そのため欲しいカードを奪ったり、いらなそうなカードを押し付けたりということが横行するわけで。
目立っても配達しなくてもダメとは意外と微妙なバランスが要求されるゲームですね。
サンタさんの世界も世知辛いや……。

結果は、最終ラウンドでしのぽさんとひだりさんの一騎打ちになり、プレゼントを全て配る確実な方法は分かっていたものの、お二人とも手を抜かず最後まで勝負に徹します。
2分の1のババ抜きで、全員勝利か敗北か?というところでしたが、逆の目を引いて残念ながらサンタの敗北となりました。
ま、まぁこれが一種の厄払いとなって、実際の子ども達にはつつがなくプレゼントが配られたと思いますよ。
メリークリスマス!(強引)

テストで遊んだときは、協力すると簡単にクリアできるのでこれはヌルすぎかなーと思ったのですが、さすがゲーマが遊ぶと全員で足を引っ張って自然とシビアで絶妙なバランスとなりました。オチはアレでしたが、とても興味深いセッションでしたね。


以上、9時から23時過ぎまでの長丁場でしたが、皆さん、本当にお疲れさまでした。
最後にサンタをねじ込んでしまったため終電近くとなり、またまた慌しくなってしまって申し訳ないです。
10時間以上遊んで大丈夫か?と思いましたが、そちらは意外と体力、精神力共に持ちこたえましたね。
まだ自分も若い!(笑)

アップがずいぶんと遅くなってしまいましたが、皆様今年もどうぞよろしくお願いいたします!
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