旅は道連れ世はつれづれに。主にアナログゲームや玩具について赴くままに描き募るブログ。長女と次女の成長記録もちょっとあり、です。
第13回偽エッセン会(平日夜ゲーム会)
2013年11月20日 (水) | 編集 |
偽エッセン13回
ゲームマーケットの記事と前後しますが、10月下旬の話。
エッセンシュピール開幕の話題で盛り上がっている最中、私も行ってきました!
そう、エッセン会(偽)に!!

ってブログタイトルの時点で既にネタバレってますが……。

しかし今回は開催日とフローチャート定休日が重なったため、ご好意でたる田さんのお宅を使わせていただけるというスペシャルな日。
夕食として美味しい鍋もいただきました。ありがとうございます!

メンバーは、たる田さん、しのぽさん夫妻、ひだりさん、私の4人です。
食事やお話であっという間に時間が過ぎたため遊んだゲームは写真の「フランシスドレーク」のみですが、たる田さんのボドゲ棚も見ることができ楽しい1日でした。
普段は訪れない駅で降りたり、しのぽさんに車で送迎してもらったりと、ちょっとした旅行気分でしたね。

詳細なレビューが載っているひだりさんのブログも合わせてどうぞ!
今回、明らかになった意見が分かれやすいルールについても説明があります。
ひだりの灰色:第13回偽エッセン会

詳細な内容は[続きを見る]から。
 
 
ゲームの表題となっている「フランシス・ドレーク」はエリザベス朝のイギリスで海賊ながら海軍提督としても活躍した「英雄」。
一方、敵であるスペイン側からは、度重なる略奪行為や、アルマダの海戦で無敵艦隊を破られたりしたため、「悪魔」と憎まれていました。

プレイヤーはそんな彼の偉業に倣い、スペインの町や砦、戦艦を襲うことで栄誉と財産を得ようとします。


偽エッセン13回_1
このゲームは3ラウンドで構成されますが、そのラウンドは「準備フェイズ」と「航海フェイズ」の2つのパートに分かれます。

まずは「準備フェイズ」。
ボード上にある「プリマスの通り」はスゴロクのようにスタートとゴールがあり、マス目には乗組員を募ったり、航海に必要な物資や武器を調達したり、有力者の恩恵による特殊能力を得たりする効果が描かれています。
スタートプレイヤーから好きなマス目にコマを置いて効果を得ることができるのですが、「一度マスに置いたら、それより前のマス目には置けなくなる」という縛りがあり、しかもマス目には定員があるので、とても悩ましいことになります。

例えば「1マス先には乗組員があり、3マス先には大砲がある。乗組員も欲しいけど、ここで止まったら他のプレイヤーに大砲を取られるかもしれない。乗組員はこの先のマスでも取れるかもしれないのでここは2マス飛ばして大砲を取るか……」という感じですね。
しかも複数の人が置けるマス目でも大抵は先に置いたほうが物資を多くもらえたりと得なことが多いので、その競争は熾烈になります。

ここで怠ると後半フェイズに痛い目を見るのでしっかり準備したいのですが、前述のような争いがあり、また「ゴールした順が次のフェイズでの手番順」になるため、ゆっくりはしていられません。
必要な物資をギリギリの量だけ集める判断力が要求されます。


偽エッセン13回_2
手に入れたものは個人ボードの上に置かれます。
砦や船を攻めるための「乗組員(灰色コマ)」や「大砲(黒コマ)」。
遠くのエリアまで攻められるようになる「補給品(タル)」、貿易で商品を交換できる「貿易品(紫)」など様々。

やたら目立つ宝箱は、侵略で手に入る「金銀」「宝石」トークンを隠しておくものです。
持ち上げて重さを確認してみたくなりますが、底がないためトークンが落ちるので注意です!


偽エッセン13回_3
「航海フェイズ」は、それぞれ自分が攻めたい場所を選択し、自分のディスクを順番に置いていきます。

ディスクは「1」から「4」の4枚を持っており、裏返して置くのですが他人と同じ場所を攻めるバッティングが起きた場合は、その数字が小さい人が勝ちになります。
もし数字が同じ場合は「手番が早い人=前の準備フェイズを早く終えた人の勝ち」。よって、ここでも準備フェイズの早さが問題になるのです。

攻める場所は大きく分けると、陸地(砦、町)と海(ガレオン船)となっており、前者は乗組員や大砲、後者は船の改造と大砲を準備して、その場所の戦力を上回る必要があります。
砦や船には「伏せられたタイル」によるプラス戦力(0~2)もあり、これらは攻めた後に明らかになるため、それらに対抗する戦力も考慮して自分が攻め落とせる場所を考えなければなりません。

また戦闘の他にも貿易という手段もあり、これは貿易品の種類をたくさん集める(全4種)ことにより、ゲームの最後に得点を得ることができます。

プレイヤー色は私(緑)、しのぽさん(黄色)、ひだりさん(赤)、たる田さん(青)です。

運命の第1ラウンド。
陸戦を選んだ、たる田さんvs私、貿易+船を選んだ、ひだりさんvsしのぽさんと構図になりましたが、運命のオープンの結果は……。

偽エッセン13回_4
私がたる田さんに全敗。しのぽさんがひだりさんに全敗するという結果。ぐはぁ。

私は「総督」という「プラス戦力が書かれた伏せタイルを好きな場所に置ける」能力を入手していたのですが、たる田さんに完全に置く場所を読まれていたという感じです。
たる田さんは「ゴールデンハインド号」という「1」より強いディスクを所持する能力があったので、まともに戦うのは愚作でしたね。

「密告者」という「最後にディスクを移動できる」能力もあったので、最初から引っかけを前提で行うか、せめてボード右の「1」ディスクをしのぽさんからたる田さんへ移動してぶつけるべきでした。
毎度のことながら気づくのが1手遅い……。

戦闘は1番手の人が得点と財宝(金銀・宝石)。2番目の人が得点のみを得られます。
財宝は前述の宝箱に隠し、ゲーム終了後に得点に換算されます。
2番手でも得点は得られるのでボード上の得点トラックでは私も進んでいるように見えますが、財宝はほとんどありません。
しかも次ラウンドの「準備フェイズ」は、「トラックで進んでいない人からスタート」というルールのため、終了時に点が入る財宝や貿易の方が美味しいのです。うーむ、厳しい。


偽エッセン13回_5
2ラウンド目。
ここで挽回しないと終わるので、準備を念入りにします。
「ゴールデンハインド号」も入手し、ゲーム中1回だけ使える「投資家」カードで装備も充実。
ダイスの出目次第で船員を増やせるコマで「1」を出して1人も増やせなかったのが痛かったですが、割り切って船メインで戦うことにします。

そして「航海フェイズ」。同じく、船での戦いを選んだひだりさんと勝負です。
戦場を住み分ける方法もありましたが、ひだりさんは1ラウンドの船と貿易でかなり稼いでいそうなので、正面からぶつけにいきました。
結果はゴールデンハインド号を活用できたこともあり全勝。これでそれなりに持ち直した感じです。


偽エッセン13回_6
しかし、3ラウンド目は、私が得点トラック上でトップになってしまったため、準備フェイズでは4番手。
このフェイズで一番最後はキツイ……!
まったく思うように装備が整わずボロボロに。今考えると最後に出航すると開き直り、ゆっくり後追いで余ったマスに止まった方が良かったかもしれません。

ちなみにこの時点で11時近く。終電が気になる時間になってきたので、3ラウンド目は長考禁止で速やかに手番を行っていました。


偽エッセン13回_7
結局、戦う準備ができないところ、貿易品でお茶を濁して形だけでも砦と船を攻撃してボーナス点を獲得する程度でした。
「補給品」もなかったので遠くの地域にも攻めに行けませんでしたしね。

結果はたる田さんが1位。お見事でした!
たる田さんは陸戦がメインでしたが大敗することもなく、砦の大砲を無効化できる「艦載ボート」を使って、町・砦・船をセットで攻撃すると貰えるボーナスを上手く獲得していた印象でした。

僅差で2位だったひだりさんも最後に手を変えれば勝ちだったようで、貿易品4セットなど効率的な点の取り方をしていましたね。


偽エッセン13回_8
私の最終結果は3位。上位とは15点ぐらい差が開いてましたね。
黄金が取れなかったことと、貿易品が3種と中途半端だったのも響きました。


ゲームとしては豪華な見た目よりもずっとシンプルで、準備フェイズの競争と計画性、航海フェイズの戦略と読みに全てが集約されている感じです。
しかし、その分ゲームに集中することができ、どの戦略でも勝ちにいけそうなバランスの良さも魅力です。
私もゲームが終わった後、帰りの電車でしばし得点源の相性などを考えたりしていました。
見通しが良くて、戦法を考えるのが悩ましいというのは良いゲームの証ですね。

欠点としては数字ディスクが木製なのでマーキングされやすいということがあるでしょうか。
例えば自分の「1」コマは中央に点があり、じっと見たら分かってしまうかもしれません。
まぁ、これは塗りなおせば問題ないと思いますが。
あと、写真を後で見た妻は、豪華な船コマが単なる手番マーカーだったことに不満を言ってました(船が地図の上で駆け回るゲームだと思っていたようです:笑)

ちなみに帰りの電車は、駅までしのぽさんに車で送っていただいたこともあり、私もひだりさんも余裕の(?)セーフでした。ありがとうございます!
終電を逃すまいと走ったのは久しぶりで、なぜか懐かしさがこみ上げましたねぇ。

偽エッセンはこれで1周年という節目の会でしたが(私は2回目から参加)、真剣ながらも気軽に楽しめる場で、仕事で疲れた身体にたくさんの活気をいただきました。
これからもよろしくお願いいたします!
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