旅は道連れ世はつれづれに。主にアナログゲームや玩具について赴くままに描き募るブログ。長女と次女の成長記録もちょっとあり、です。
第4回偽エッセン会(平日夜ゲーム会)
2013年02月03日 (日) | 編集 |
偽エッセン4回_3

先週の水曜日、中野フローチャートでの平日夜ゲーム会に行って来ました。
(今記事から他所と合わせて正式名称(?)の「偽エッセン会」名義にします)。
前回のメンバーに加えて、以前のTBGL会でお会いしたちきさんも参加され、賑やかな会となりました。

今回はひだりさんプレゼンツのキックスター発(※)ゲーム「チキンカエサル」と、日本語版で復刻された『古代ローマの新しいゲーム』から「帝国」と「歴史の糸車」を遊ばせていただきました。
いつもありがとうございます。

※キックスターとは……プロジェクトを提示して出資者を募り、目標値に達したら本格的に始動する開発方法。小規模やニッチな企画に相性が良い。出資者には特典がある場合も。

この会については、ひだりさんもレポートを書かれていますので合わせてどうぞ!
「ひだりの灰色:第4回偽エッセン会

詳細な内容は[続きを見る]から。
 

食事はビールと「なごやんピッツァ」に決めていたのですが、丑の日サービスで780円だった「ひつまぶし風うな茶漬けセット」に鞍替え。
でもこの安さは魅力的なので仕方ない!他の皆さんもひつまぶしでした。
ダシの味付けが効いていて、とても美味しかったです。

[チキンカエサル]
偽エッセン01

養鶏場で行われる権力闘争というユニークなテーマのゲーム。
自分の一族を色々な役職に就かせ、資金(実はトウモロコシ)や記章(メダル)を獲得。
一番多くの資金を集めた人がニワトリの歴史に栄光を刻みます。

役職は下記で、それぞれ担当する仕事が異なります。
役によっては複数人が担当しますが、その中でも上下関係があります。

「造営官」……中位職(3匹)。税率を制定。私腹を肥やせるが恨みも買う
「法務官」……中位職(3匹)。外敵(キツネ)に対する警備。裏切る場合も。
「監査官」……上位職(1匹)。任意の一羽を追放し役職を解く。
「執政官」……上位職(3匹)。死亡したニワトリへのメダル授与を承認する。
「カエサル」……皇帝(1匹)。金と権力を持っているが短命。

1ラウンド勤め上げるとその役職のメダルが授与されます。
死亡や追放などでポストに空きが出ると他の「ヒラのニワトリ」が
「造営官」→「監査官」
「法務官」→「執政官」→「カエサル」
の2ルートで出世していきますが、選出されるためには選挙または推挙が必要です。


インストを受けた後、自分のニワトリ5匹(5人プレイ時)を受け取ってゲームスタート。
私は緑色のぐんま家。権謀術数渦巻く世界で名門となるべく奮闘します(ニワトリ界の話ですが)。
他は、青=たる田さん、白=しのぽさん、紫=ちきさん、橙=ひだりさんです。

始まってすぐに感心したのはコンポーネント。
それぞれのニワトリカードが全て違うキャラクターになっており、対応するコマも将棋の駒を立てたような形の大ぶりの立体です。
このコマはキックスターター限定とのことですが、機能的にも掴みやすく、リッチな気分に浸れるのでテンションが上がりますね。

最初の役職決定はスタートプレイヤーから順に1匹づつ自由に選び、最後のプレイヤーで折り返すいわゆるカタン方式。
ここは(定員があるものの)自由に職種を選べるので戦略を決める重要なところ。
得点表を眺めて、同じ役職のメダルを集めると点数がどんどん高くなっていくのに目をつけた私は、「法務官」→「執政官」という縦の出世ラインにニワトリを置きました。
警備を担当して守りを固めつつ、メダル授与という安穏な役職で長期ポストを狙う作戦です。


偽エッセン8

始めに行われるのは造営官による税率の決定と、監査官による追放。
税は1~5金のうち選びますが、協議の上3に決定(これによりカエサルと造営官が収入を得ます)
一方、監査のしのぽさんは、ひだりさんの雄鶏を追放して1金を得ました。
(ひだりさんは手番の関係でコマを1つ多く置いていましたしね)。
追放は死亡するわけではないですが、役職をクビになって記章がもらえず同ラウンドに復職できないので1回休みのような扱いです。

次なる法務官は下記の手順で進めます。
・10枚の警備カードから1枚を選び、裏返しにしていずれの役職の官舎に置く
・警備カードは「見張り」か「反逆者」のどちらか
・1枚置いたら次の人に渡す
・全て置いたらオープンし、「反逆者」-「見張り」の数だけその役職のニワトリが死亡(例:見張り1枚、反逆者2枚なら2-1=1で1羽が犠牲に)

「見張り」と「反逆者」のカード枚数は税率で決まりますが(税が高いほど反乱が起きやすい)、税3の時でも「見張り5枚、反逆者5枚」なので、高確率で毎回ニワトリが死んでしまいます。
特に造営官は「反逆者」が1枚追加されるので死亡しやすく(恨みを買いやすいという設定)、今回も上写真の無人官舎が示す通りあっさりと全滅しました。

私も何回か担当しましたが、渡ってくる残りカードからすでに置かれている種類が推測できるので、それを踏まえながら選択するのが楽しく、生殺与奪の緊張感もあります。
ちきさんも「それが一番楽しそうだなw」と仰っていた通り、花型の職種ですね。お金は手に入らないですけど。

我が「執政官」も1羽が狙われましたが、執政官は3金を払うことで「反逆者」を買収できる特殊能力があるので、ここは私・ひだりさん・ちきさんで合議した結果、それぞれ1金つづ出し合って事なきを得ました。

そして1羽でも犠牲者が出てしまうとカエサルは自害(責任を取って農夫のコック長に自分を提供するという設定:笑)なので、哀れ、たる田さんのカエサルは1期で終了です。
この条件はとても厳しく以後も2期持ったカエサルはいませんでした。栄枯盛衰……。

空いた役職には立場が近いニワトリが出世するか、いない場合はヒラのニワトリが補充されるのですが、前者は選挙、後者は推薦で誰が選ばれるか決まります。
決定権があるのはプレイヤーの間を順々に廻る「ニワトリマーカー」(このコマも大きくて立派)の保持者で、選挙は2票、推薦は1票で決まるのですが、自分に投票する場合は1金を払わなくてならないのが悩ましいところ。
自分が上がるのが難しい時は、他の人に恩を売っておくのも手です。

偽エッセン9
盤面は中盤。
カエサルはしのぽ女帝(雄鶏しかいない設定だけど)の時代。

死亡者は外周に並べられるのですが、写真の通りすでに8人が並べられています。
立派なコマが並ぶと、今度はまるで墓標のようですね。

この時、お金が手に入らない仕事ばかりしてきた私とひだりさんは1金にも困るような金欠状態。
執政官は安全度は高いですが、死んだニワトリに余ったメダル(※2)授与を承認することでお金が入るので、死亡者が少なくメダルが余らない前半はまったく仕事がないのです。まさに閑職。

※2 余りメダル……同じニワトリが役職を2期務めるとメダルが2つ貰えますが「1羽につき同じ種類のメダルは1つしか授与できない」ため、メダルが余るのです。この余りメダルは執政官が承認することで、死亡した他のニワトリに授与させることができます。

カエサルや造営官を務めていた他プレイヤーに資金力で水を開けられていたので、ここは暗黙の了解で協力し、メダルを授与してもらったり、互いを出世レースで推薦したりと便宜を図り合うことにしました。
しかし、執政官がキツネの強襲を受けた時、ひだりさん2金・自分1金を出して「反逆者」を買収して生き残りをしましたが、これが失策!
この時、ひだりさんは上写真の通り役職4人を占めていたので、すでにトップを走る状態ができていたのです。
ベストだったのは、キツネに襲わせた後、ひだりさんの優位を訴えて自分が生き残る方法でした(犠牲者を選ぶケースの場合、選挙で生き残る方が決まるのです)。


その後カエサルやメダル授与を狙いましたが、時すでに遅し、ニワトリの死亡者が増えたことで役職の人員が不足し、ゲーム終了となりました。

結果、ひだり家が悠久の時に名を残し、私を含めた他の方は歴史の砂に埋もれてしまいました。受験やクイズの問題でたまに出てくるぐらいの扱いですかね(何回も言いますがニワトリ界の話です)。


偽エッセン会4回_4
1金と間違って5金コインを取ってしまった時の写真ですが、これが私の最終結果(本当は全て1金です)。
その場では20点と言いましたが、写真を見ると22点の間違いですね。

ニワトリ2羽が(正に)穀潰しのヒラで終わった上、執政官のメダルが1枚余っていたので、もう少し早く1羽を死亡させてメダルを授与させる流れにすれば良かったですかね~(残酷な)。


ゲームの感想としては、いたるところで他人との絡みがあるため会話が絶えず、とても楽しいゲームでした。
ニワトリが主人公ということで多少はマイルドになっているものの、「誰を殺すか?」というところが一番盛り上がるところだったので、人を選ぶのは間違いないと思いますが、自分は気に入りました。
役職の能力を噛みあわせて作戦を練ったり、亡くなってもメダル授与のメリットがあるので、計画的に死ぬことも必要というところも面白いですね(「村の人生」みたいですね)。

また、お金でプレイヤー間の交渉もできるのでそれが重要になるかと思いましたが、得点が明らかな上にトップを叩きやすいシステムになっているため目立ったことはできず、どちらかというと密かなwin-winで共闘しつつ、一歩抜け出すというような印象でした。
税率が3から動かなかったことや、選挙に拒否権のあるカエサルがその権利を使うケースがなかったので、場合によって他の展開もありそうですね。
今回は迂闊な一手もあったので機会があったらリベンジしたいところです。


[古代ローマの新しいゲーム] - [帝国]
偽エッセン会4回_5

話題のクニツィア氏のゲーム集から「帝国」をプレイさせていただきました。

分けられた地域(1~9)のうち、自分のコマ(兵士)3つを送る場所を秘密裏にカードで選び、同時にオープンするバッティング+エリアマジョリティのゲーム。

地域にはそれぞれ「5-3-1」などの数値が書いてあり、決算時に「一番多くコマを置いている人が5点、ニ番目の人が3点、三番目の人が1点」のように得点が入っていきます。

決算のタイミングは、1ラウンド目は地域1、2ラウンド目は地域2のように数字の小さい地域から行われていくのですが、後半になるほど「8-4-2-1」のように点数が大きくなっていくのがポイント。
後半の地域を支配するためには早いラウンドのうちに兵士を配置しておきたいのですが、兵士の数に限りがあるためにコマ不足になりやすいのです(不足すると置けなくなる)。

このルールが「遠くのエリアに遠征するほど兵士不足になる」という雰囲気を出していてイメージしやすいですね。


偽エッセン会4回_6

私は、前半1コマだけで得点するなど好調でしたが、後半は失速して最下位でした。コマをケチったためにエリア5で単独首位を取れなかったのが痛かった……。
思い返してみれば、娘たちとハゲタカをやっても負けるほどバッティングゲームは苦手でした(笑)どうしても他の人とかぶってしまうのですよね~。

優勝はしのぽさん。遠征組、近場組と分かれる中、全体的にバランス良く点数を獲得していましたね。お見事でした!


[古代ローマの新しいゲーム] - [歴史の糸車]
偽エッセン会4回_7

時間があったので他のタイトルをプレイ(なんと、このゲーム集は内容の異なる14種類のゲームが遊べます!)。

1~5の数字で5色という25枚のカードを円状に並べてセットアップ。
コマが置いてある場所から時計回りに1~3進めてカードを取得し、次の人がまたコマを進める……というプロセスを繰り返します。

単純ですが、以下のルールのため悩ましいものになっています。
・特定の色が全て取り去られた時、そのカードを持っている人に得点が入ります。(例:赤がなくなった時に、赤1と4を持っていたら5点獲得)。
・特定の数字が全て取り去られた時ゲーム終了。その数字を持っている人は減点です(例:3がなくなった時にゲーム終了、青3や緑3を持っている人は3点マイナス)。

2ラウンド遊びましたが、1ラウンドはちきさん、2ラウンド目はひだりさんが勝利。総合点でひだりさんが勝ちました。
運要素がない全公開情報ゲームなので相手の動きを読むことが重要ですが、多人数だとなかなか難しいですね。

また、ちょっと自分の目と照明の相性が悪かったようで、紫と黄色の区別ができず何回も確認してすいませんでした。
よく見ると色ごとに描かれたマークが異なるので、それで判断すれば良かったです。
弱視の方がゲームをした時の気持ちが少し理解できたような気がしました。



最後はチキンカエサルの感想戦で締め、時間に余裕を持って解散。
今回もとても楽しかったです。持ち込みとインストをしていただいたひだりさん、ご相手くださった皆様、ありがとうございました!

妻も興味を持っていましたが(特に食事面で)、フォローチャートは禁煙ではないので、煙に弱い妻にはちょっと厳しいですかね~。
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