旅は道連れ世はつれづれに。主にアナログゲームや玩具について赴くままに描き募るブログ。長女と次女の成長記録もちょっとあり、です。
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ル・アーブル内陸港(Le Havre: Der Binnenhafen)
2013年05月04日 (土) | 編集 |
ルアーブルc
名称:ル・アーブル内陸港(Le Havre: Der Binnenhafen)
 ※私が持っているのはフランス語版「Le Havre: Le Port Fluvial」

発売元:Lookout Games (ルックアウトゲームス) , 2012年
デザイナー:Uwe Rosenberg (ウヴェ・ローゼンベルク)
プレイ人数:2人
対象年齢:10歳以上

概要:時間経過でパワーアップする建物群や4種類の資材を管理し、資産の拡大を狙う

満足点:建物の管理にアクションリングを採用しており、視覚的に分かりやすい
     「資材はコンテナの枠内」という縛りがあり、楽しい悩ましさになっている
     建物の登場順とその時のスタートプレイヤーが決まっているため、見通しが良い
不満点:30分表記の割りには結構プレイ時間がかかる(1時間超)
     建物タイルが小さく、イラストが裏面なので華やかさに欠ける
     最終得点の計算がちょっと面倒
その他:ホビージャパンから日本語版が発売予定

ウチでの評価:★★★★★★★★☆☆(8点:お気に入り!!)

「資材を管理するのがとても楽しい。これが短時間で収まれば最高なのに」

詳細な内容は[続きを見る]から。
 
 
私の好きなゲームであるル・アーブルの二人用が出る!と聞いて、いてもたってもいられずludbayでフランス語版を輸入したのが去年の10月。
見事に日本語版が7月に発売される運びとなりました(汗)

同作者のアグリコラと比べると、本家は拡張の日本語版も未だ発売されない不遇さですし、この二人用も見た目が地味なので、日本語化されないと踏んでいたんですけどねぇ。
まぁ良いゲームが日本語化されて広まるのは嬉しいことです!(負け惜しみ)

 
ルアーブル内陸港1
箱絵。
アグリコラ二人用が男性と女性のリア充的絵柄だったのに比べて、おっさん2人が睨み合うというむさくるしい硬派なイメージ。
いや、私はこちらの方が「河向かいで争う2人の商人!」みたいなストーリーが想像できて好きなんですけど。


ルアーブル内陸港2
ル・アーブルの要となる豊富な建築物は健在。
今回はそれぞれの建物が登場する順番が決まっているので、裏面には出てくるラウンド数が描かれています(A~Lの英文字で表記される12ラウンド)。
表面には「建物を購入するのに必要な資源(またはお金)」「ゲーム終了時の価値」「アイコンで建物を使った時の効果」が記されています。

資源は写真下にある4種類、赤(粘土)・黄色(麦)・水色(魚)・茶色(木材)。
キューブと2種類のタイルがありますが、どれをカウンターマーカーとして使ってもOK。
個人的にはキューブて一番使いやすいかな。

例として写真中央に並べた4つの建物タイルの効果は左から「魚を左上に移動」「粘土を右に移動」「1金と2食料(麦or魚)を支払って木材を上に移動」「ゲーム終了時に粘土の数だけ資産が上がる」。
資源を移動することで数を増やせるのですが、なぜ方向があるのかは次を参照。

それにしても裏面にはそれぞれ固有の建物イラストが描かれているのに、実際は表にして使うため隠れてしまうのが非常に勿体無い感じです。


ルアーブル内陸港4
資源の数は倉庫型のマス目で管理します。
縦軸と横軸に数字の目盛りがありますが、資源があるマスの縦と横の数字を読み、それを合計したものが資源数となります。
例えば、上写真の赤(粘土)は、左の目盛りを見ると3、下の目盛りを見ると2なので、3+2=5個持っていることになりますね。

目盛りは上に1マス移動すると+3、右に1マス移動すると+1という区切りになっているため、前に述べた移動方向がそのまま資源の増加数につながる訳です。

また建物を購入する時などには、資源の支払い(減少)もあるのですが、その場合も「左に移動して-1」「下に移動して-3」の単位でしか払えないので、上写真の水色(魚)のように左端のマスにある場合は「-1」支払おうとしてもこれ以上左に行けないため、下に移動して「-3」するしかなってしまいます。

資源は外周の中でしか移動させるできないため、位置取りはとても大切。
このあたりの資源のやりくりがこのゲームでの楽しいところの一つですね。


ルアーブル内陸港3
上写真がこのゲーム独特の要素であるアクションリング。
他のゲームでは資源のラウンドごとの供給数を扱うことが多いリングですが、今回は購入した建物タイルをここに置いて管理していくことになります。

なぜなら、このゲームは「建物を使わずに寝かしておくと効果がアップする」システムが採られており、リング中央にある「0」「2」「3」「4」「4+1金」「!」マークはその効果を示しているのです。

購入した建物は最初「0」の目盛りに置かれますが、これは0回、つまり建物をまだ使用できない状態であることを示しています。
しかし1ラウンド経つと針を時計回りに動かしますので、目盛りが「2」になって建物を「2回」使うことができるようになるのです。

例えば、上写真では「0」の目盛りに「木材を右に動かす」という建物が置いてありますが、これが「2」になると「木材を右に『2つ』動かす]という意味になる訳です。
使った建物タイルは「0」に戻してチャージし直しですが、逆に使わずに溜めていくと『3つ』『4つ』『4つ+1金を追加でもらえる』とどんどんパワーアップしていくことになりますね。
ただ粘りすぎて「!」まで行ってしまうと「強制売却」となり、建物を手放さなくてはならない(価値の半額で売る)ので、粘りすぎには注意です。

建物タイルには錠前が描かれている特殊な建物(上写真の右端)もあり、これは使用回数という概念がないためアクションリングの影響は受けません。


最後に、このゲームには「ラウンドごとのターン数が同じではない」という特徴もあります。
例えば最初のラウンドは「プレイヤーa→プレイヤーb→プレイヤーa」という順番で行われ、プレイヤーaが2回行うのに対し、プレイヤーbは1回しか行動することができません。
その代わり、次のラウンドは「プレイヤーb→プレイヤーa→プレイヤーb」で、前とは逆の行動数。
これは「スタートプレイヤー+行動数が多い」という有利なラウンドが最初から決められており、これを指針にゲームを進める必要がある、ということですね。


プレイレポート
ルアーブル内陸港5
手前が私、奥が妻。
私が先手です。私はこのゲームでは先手が好きなので、いつもこっちでやっているんですよね。

3金と少しの資源を持って自分の港を発展させるべくスタート。


ルアーブル内陸港6
ラウンドAの建物が並びます。
どれを買うかが最初の分岐点。木材重視で行くか、魚・麦の食料で行くか……。

手番では「建物を買うか」「建物を使うか」のどちらかを選びますが、買った建物は1ラウンド寝かさないと使うことができないので最初のラウンド目は購入の一手ですね。


ルアーブル内陸港7
1ラウンド終了の場面。
私は「粘土を右に移動する建物」と「木材を右に移動する建物」を購入する土建屋作戦。
妻は対照的に「お金と魚・麦がちょっとだけ入る建物」を購入しました。

建物の数が違うのは、ラウンドAが「先手(私)→後手(妻)→先手」という順番に決められているからです。


ルアーブル内陸港8
次のラウンドになり、Bラウンドの建物が追加して並べられます。
先ほどは「右に移動する建物」ばかりでしたが、今回は「上に移動する建物」もちらほら。
出てくる建物は毎回決まっており、先に進むほど強力な建物が出てくる仕組みです。

建物を買うにはお金か資源の支払いが必要で、建物によって必要なモノの種類やコストが異なるので、先々の計画はしっかり立てなくてはなりません。

我が家では建物を一覧をレファレンスとして自作して遊んでいますよ。


ルアーブル内陸港9
3ラウンド目(ラウンドC)が終了したところで、私の「3」までチャージされた「木材を右に動かす建物」を妻が使用すると宣言!

このゲームは1金を相手に払うことで、相手の建物を使用することもできるのです。
使われると、建物は「0」に戻ってしまうのでダメージが大きい……。

これがあるため「有利な建物を専有してチャージしまくる」だけでは、このゲームでは勝つことができず、チャージして“美味しくなった”建物は相手が狙ってくることを十分想定に入れなくてなりません。

もちろん相手の建物を使う側も相手に金を渡す分 「自分に大きく利する」か「相手を大きく妨害できる」手であることを熟考する必要があります。

奥深いのですが、ここで考え抜く必要があるためプレイ時間もかかるのですよね~。


ルアーブル内陸港11
中盤の様子。
私が妻の「魚を増やす建物」を使った後、逆に妻に「麦を増やす建物」を使い返させたところ。
よって資源上は私が魚が多く、妻が麦が多い状態。

ただ私は手番上、食料を売却してお金に代える「レストラン」を確実に買えるので、魚or麦を売って一気に利益を出す作戦です。


ルアーブル内陸港13
9ラウンド目。
購入した建物の数も増えてリング上も賑わってきました。
建物の数は私が9で、妻が7。
建物は持っているだけでゲーム終了時の価値(得点)になるので、高い建物を買い揃えておくのも戦略の一つです。

妻がまっすぐに建物タイルを置いてあるのに対して、私の方は曲がりまくっているのは性格ですね(汗)


ルアーブル内陸港14
11ラウンド目。
「レストラン」で食料を売却することなどで、多額の現金収入をゲット!
唸るほどお金を手に入れるとゲーム上でも嬉しいものですね(笑)

粘土も資源も増やし、最後に買う予定の建物「粘土の数が点数になる」の準備もしておきます。

妻は密かに建物を増やす戦略にシフトしており、この時点で私の建物数は9、妻は10といつの間にか逆転されていますね。


ルアーブル内陸港15
ここで妻に、「4」までチャージされた「3金手に入る」建物を使われてしまいました。
これで1金払っても12金が手に入るので、妻には美味しい一手。
このゲームは所持金がそのまま点数になるので、1金の価値は大きいです。

管理する建物が多いと使い切れずに、このようなこぼれた建物を相手に使われるリスクも多くなりますね。


ルアーブル内陸港17
ゲーム終了。
互いに強い建物のコンボを使わせない抑制した展開ながらも、最後は強い建物での点数の取り合いに。

「粘土の数が点数になる」「小麦の数が点数になる」効果がある建物や、価値が一番高い「ノルマンディ橋」を購入したものの、222vs232で妻に惜敗。
終盤のこちらのミスで金を稼がれてしまったのが敗因か……。建物を買い集めるタイミングを早まったのかもしれません。

妻は価値が高い上に「どの資源でも上げられる」効果を持つ建物を上手く使ってましたね。
そういう戦い方もあるのか、と感心。

ちょっとですが、最後の点数計算が面倒なのが欠点ですかね。


◎総評
元祖ル・アーブルであった「建物を買って使う/使われる面白さ」と「先を見て資材を管理する悩ましさ」は健在ですが、これに「時間経過リングによる建物効果のチャージ(倍増)」と「コンテナ型の2次元ゲージ」を追加することにより、まったく違う要素を持つゲームに生まれ変わらせています。

運要素のないアブストラクトですが、今のところ3戦していずれも違う戦略が発見されているので、まだまだ飽きずに遊べそうな感じです。
終盤に出てくる錨マークの建物が強いため、これを2対2で取り合うのが定番になっていますが、これを崩しても勝てる手が見つかれば評価はもっと上がりそうですね。

欠点としては後半は1ラウンドにつき7ターンや9ターンもあるので時間がかかること。
サクサクやれば公称の30分で終わるのかもしれませんが、将来に必要な資材を計算したり、相手に建物を使われることを考慮して考え始めると、まず終わりません。
我が家もそれほど長考派ではないのですが、未だに1時間半はかかりますねぇ。

それが苦痛かというと楽しい時間なので悪くはないのですが、終わったときに「これなら他の重ゲーができるのでは?」とはつい思ってしまいます。
あと「建物を寝かすとパワーアップするってどういうこと?」とか「何で倉庫の位置で持てる最大量が変わるの?」みたいなツッコミは無数にあります(汗)

二人用アグリコラと比べると、プレイ時間が長いうえにアブストラクト的な無機質さがあるのでプレイヤーを選びそうですが我が家では好評な一品。
評価はちょっと悩みましたが、やはり面白いのは間違いない8にしておきます!


※おまけ
建物を4回使えるケースで「1回」「0回」だけ使うことがルール的にできるのか疑問に思ってメーカーに問い合わせたのですが、結果は「可能」とのことです。
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