旅は道連れ世はつれづれに。主にアナログゲームや玩具について赴くままに描き募るブログ。長女と次女の成長記録もちょっとあり、です。
誰だったでしょう?(Whoowasit?)
2012年12月27日 (木) | 編集 |
誰だったでしょう00

名称:誰だったでしょう?(Whoowasit?)

タイトル注記:題は英語版 原題はドイツ版の「Wer war's?」
発売元:Ravensburger(ラベンスバーガー) , 2011年(原版は2007年)
デザイナー:Reiner Knizia (ライナー・クニツィア)
プレイ人数:2~4人
対象年齢:6歳以上
主な受賞歴2008年 ドイツ年間ゲーム大賞(SDJ) 子供ゲーム大賞

概要:動物の協力を得ながら城の中を探索し、魔法の指輪を盗んだ犯人を見つける

満足点:アイテムを集めたり、犯人を絞っていく過程にワクワク感がある
     記憶、論理、サイコロ運、時間管理など色々な要素がバランスよく詰まっている
     2~4人いずれの人数でも楽しい
     大人でも手ごたえがあり、楽しめる難易度
不満点:慣れてくるとやや作業的な部分はでてくる
     音量の調整ができない(お化けの声が聞きとれないことが多い)

そのほか:iOSアプリの「チェストモード」を使うと、音の不満が解消される
      子どもが英語を覚えるかもしれない運転(期待薄)

ウチでの評価:★★★★★★★★★☆(9点:素晴らしい!!!)

「私はプレイしていないけど、犯人を探す過程が楽しそう。指輪もキレイ」
長女(7歳)「ロバは…ブドウが好き!、最初はメモしていたけど今はなくても大丈夫」
次女(5歳)「お化けだぞ~(プレイヤーの上に幽霊コマをかぶせる)」

詳細な内容は[続きを見る]から。
 
 
[ストーリー]
あるところに指輪の力で守られた平和な王国がありました。
しかし国を狙う魔法使いは呪文を使い、城の住民を操って指輪を盗んでしまったのです!
魔法使いが城に攻めてくるまで、あと6時間……。

そんな中、ある子ども達が立ち上がりました。彼らは「動物の言葉が分かる」のです。
門にいる猫に相談してみると、昨日の夜から城の外に出て行った人間はいないとのこと。
子ども達は動物達の助けを得ながらお城の中を探索し、指輪を見つけることができるでしょうか。

 
今年最後のゲーム紹介は2010年SDJ子供ゲーム大賞受賞作「誰だったでしょう?」です。
作者はあのライナー・クニツィア。
内容は協力ゲームで、前回の「フビを捕まえろ!」に続いて音声機械付きのアナログゲームとなりますね。
(こちらの方が先の作品ですが)。

面白いという話は以前から聞き及んでいたのですが、ドイツ語の聞き取りがかなり難しいとのこと。
よって諦めていたのですが、いつの間にか英語版が発売されたので購入に踏み切りました。
それから半年ぐらいが経過しますが、多分、この1年で一番遊んだゲームだと思います(40回ぐらい)
ちなみに2位はワードバスケットキッズ、3位はフビですかね。

誰だったでしょう01
外箱。大きく描かれたフクロウがインパクトあります。
サイズはフビと同じ43.3 x 30.1 x 7.4 cmの横長ラベンズ。

お城の探索というよりお化け屋敷のようなイラストですが、こちらの方が子ども達の興味を引くのですかね。
「誰だったでしょう?」というタイトルも地味な感じですが、英語題だと「o」が一つ多かったりと捻ってあるので印象は違うのかも。
日本で発売されたら、もれなく超邦題がつきそうですね。


誰だったでしょう02
箱を開けたところ。ゲームボード以外スカスカですが、「しゃべる(音声が出る)箱」は存在感があります。
それぞれのコマを入れる場所は窪みになっているので一目瞭然、片づけはしやすいです。


誰だったでしょう03
細かい部品のコマやチット、タイルなどを拡大。

一番上が、お化け、プレイヤーコマ、サイコロ。
中段が容疑者10人の人物タイル。
下が食べ物やカギなどのアイテム。そして目的の指輪です。

指輪は透明感があってなかなか綺麗。娘たちが気に入って何度も指にはめて遊んでいました。
「これを探そう!」という気になるので、良いコンポーネントですね。
プレイヤーコマは王子様っぽい造形で気品がありますが、女の子もいた方が嬉しかったですね(適当なコマを使えば代用できますが)。


誰だったでしょう21
「しゃべる箱」のアップ。
音声ガイドによるゲームの司会と、操作パネルを兼ねています。

10種の動物アイコンボタンが、それぞれ「動物」または「その動物がいる部屋」を示します。
そして下の5個のアイコンが行動を表し、上と組みあわせることによってプレイヤーの行動を決定します。
 ・目 … その部屋を探す
 ・口 … その動物と話す
 ・手 … 話した動物にアイテム(食べ物)をあげる
 ・星 … (特定の部屋で)魔法を使う
 ・箱 … (鍵がある場合)部屋にある箱を開けて指輪を探す

例えば、ヘビのいる場所を探す場合は、「ヘビ」→「目」の順番でボタンを押します。
動物に食べ物を渡す時だけ例外で「ヘビ」→「口」の後に「手」のボタンを続けて押す必要があります。

左端にある目立たない茶色ボタンはリピートボタン。もう1度前のメッセージを再生してくれます。
右端にあるのは電源オン/オフスイッチです。

難易度もここで設定し、「ミディアム」の場合はストーリー説明の後「木馬」→「星」を押し、「ハード」の場合は「木馬」→「木馬」→「星」と押すことでモードを指定することができます。

難易度の所感は以下の通り。
・イージー … 塔とダンジョンを除いた8部屋のみを使用。導入用に。
・ミディアム … 10部屋使用。これでもなかなか手ごたえがある。
・ハード … ミディアムに慣れた人向け。


◎ルール&プレイレポート
誰だったでしょう04
次女(黄色)、長女(赤)、私(青)の3人プレイ。
難易度はミディアム。長女的にはハードでも良いと思うのですが次女が怖がってハードでは遊びません。

本来なら「しゃべる箱」を使用するのですが、このゲームにはiPhone/iPadアプリ版があり、ウチではよくこちらで代用しています。
このアプリは単独でもゲームが遊べるのですが、「チェスト」というモードにすると箱の代わりとして使うこともできるのですね。

実物の方が雰囲気あるのですが、「ボリューム調整ができない」「音が籠って聞きとりづらい(特にお化けのしわがれ声)」という欠点があるので、iPhoneやiPadの環境があるなら、こちらも合わせて購入すると快適に聞き取ることができますよ。

どの程度の英語が使われているか確認するため、まずはアプリ版を買うというのも良いですね。
私がボード版を買った時は、まずは一人で繰り返しプレイして英語とルールを理解していましたが、これなら残りのプレイヤーをCPUが担当してくれますし、一人でボードを片づける時に空しくなることもありません!

デジタルの強みで、子どもがこちらばかり遊びたがる可能性もありますが(我が家のこと)。


誰だったでしょう05
スタートプレイヤーは相変わらず姉妹で争ったあげく、次女(黄色)に決定。

まずはサイコロで移動を行います。サイコロの内訳は1~4とお化け2つ(後述)。
サイコロの数字だけ部屋を移動できますが、全てを使い切る必要はありません。

次女はサイコロで3の目を出したので、スタート地点の「子ども部屋」より2つ進んで「馬小屋」まで行くことにしました。

そして、この部屋で「探す」を選び、アイテムとして「グレープ(ぶどう)」を手に入れることができました。
(ここで箱から「You found a grape!」という音声が流れます)。


誰だったでしょう06
入手したアイテムはサブボードにいる猫が袋に入れて管理してくれます。

持つ運びできるアイテムは2つだけで、それ以上は「台所」に保管されてしまいます。
アイテムは全プレイヤーが共通になっていて、どこでも誰でも使うことが可能です。
(4○元ポケット? いやその割には2つしか持てないけど)。

アイテムには他に「鍵」がありますが、これはいくつでも持ち運ぶことができます。


関係ないですが、この猫が微妙に悪人ヅラなので最初見た時は敵かと思っていました(失礼)。
巨大な猫かと思いきや、箱の写真を見ると(奥に描かれています)普通サイズのようですね。


誰だったでしょう07
サイコロで「お化け」の目が出ると、中庭にいるお化けが時計回りに1マス部屋を徘徊します。

「お化け」を出したプレイヤーは数字が出るまでサイコロを何回でも振りなおしをすることができるので、お化けは連続で移動することも。

お化けがプレイヤーと同じ部屋に入ると、そのプレイヤーは「子ども部屋」に戻されてしまいます。
また、プレイヤーはお化けがいる部屋に自分から入ることができません(通過も不可)。


尚、お化け。何者かは特にマニュアルに書いてありません。
魔法使いの手下か、元々お城にいるやつなんですかね?(前者にしては愛嬌がありますが)


誰だったでしょう08
前述の通り、持ち切れなくなった食べ物は台所に保管します。
(上写真では、ニンジンが台所に保管されています)。

ここにある食べ物は「台所からプレイヤーが移動し始める時」または「移動して台所に到着した時」に所持、または他の食べ物と交換することができます。

台所にある食べ物を手に入れるために手番を費やすこともあるので、どれを持ってどれを置いていくか、アイテム管理は重要です。


誰だったでしょう09
プレイヤーは星(☆)のある場所では、魔法を使うことができます。
魔法にはそれぞれ特色があるのですが、これはネタバレすると面白くないので、自分で試した方が良いでしょう。

写真の「馬小屋」では井戸に星の輪っかが描かれているので魔法を使うことができます。
どんな魔法が発動するのかな?


誰だったでしょう10
手番の間にはアクシデントとして、お化けが妨害をしかけてくることもあります。

写真では「どこにいても追いかける」が起こり、全員が「子ども部屋」に戻されてしまいました。
他にもお化けが前に進む等のアクシデントもあります(上級では魔法使いが妨害してくることも!)。


ちなみにこのお化け、中に穴があいていてプレイヤーコマの上からすっぽりとかぶせることができます(よく次女が「おばけになったぞ~」とふざけながら遊んでいる)。
4つあればあの名作「ガイスタートレッペ」ができるんですけどねぇ。


誰だったでしょう11
アクシデントは自分の行動中でも起こりえます。

写真は不運にも「飾ってあった鎧をくずしてしまい、その音でお化けがやってきた」状況。
こうなると自分の手番がキャンセル(強制終了)になってしまうので悲しいですね。

他にも落とし穴で他の部屋に移動させられることもありますよ。

突然起こるのはアクシデントだけでなく、妖精さんが現れて助けてくれることもあるので、その場合は有効に活用しましょう。


誰だったでしょう12
動物と話すと「その動物が欲しがっている食べ物」の名前を知ることができます。
(I like xxx,という形で話します)。
これをちゃんと覚えておいて、該当の食べ物が手に入った時にあげましょう。
重要なヒントを教えてくれます。

写真ではボア(いのしし)が、ペア(なし)を欲しがっていたので、次女が与えました。
(※写真ではボード上に食べ物タイルを置いてますが、実際は置きません。次女は「食べものあげるー」と言いながら食べさせる真似をよくやってますが。)

さきほど説明した部屋の捜索でもそうなのですが、「すでに食べ物をあげた動物」や「すでに探した部屋」でもう1度同じことをすると空振りになってしまいます(例外あり)。
よって、すでに行った行動は忘れずに記憶しておく必要があります。

娘たちは最初、記憶に自信がなかったのでメモを取るのを許可していたのですが、これはこれで面白い(情報整理の練習にもなる)ので、最初のうちはこのようにして進めるのも手だと思います。

ただ、最終的にはメモ禁止の方が、「ああ、あれは覚えているよ」という協力ゲームならではのチームプレイが飛び出しますし、テンポも良くなるので、最終的には本来の形でゲームをした方が楽しいですね。

また、空振りになった場合でも「ヤギや馬と話した方がいいよ」や「教会を探した方がいいよ」のようなヒントをくれるので、完全な記憶がなくても他の部分で効率を上げられればゲームはクリアすることができます。


誰だったでしょう13
今回、イノシシがくれたヒントは「泥棒は黒い靴だった」。

そのヒントにより10人中2人が容疑者からはずれました。
これを繰り返して、犯人を絞り込んでいきます。

ヒントは犯人に関するものだけでなく、鍵のありかなど他のお役立ち情報もありますよ。


誰だったでしょう14
ゲームが進み、今まで閉ざされていた「塔」への扉が開きました。
これで進める!と思いきや、前にお化けがいて通れないの図。

こうなるとお化けはサイコロの目かアクシデントでしか動かないので非常にやっかいです。
このあたりを予測したリスクマネジメントも大切ですね。


誰だったでしょう15
やっとお化けが退いたので進めます。
と思ったら、長女(赤)、と次女(黄色)の2人が連続して「塔」に向かってます(汗)

うーむ、1人がいけば十分だと思うんですが。
「塔」は人気がある部屋なので、これは良く見られる光景。
もっとチームワークを大切にしよう!


誰だったでしょう16
仕方がないので、私がフォローに入って「ダンジョン」の扉を開けます。

ダンジョンにはドラゴンがいるのですが、この城はこんなのまで飼っているんですね。
(このドラゴンもヒントをくれる一員です)。


誰だったでしょう17
更にゲームは進み、すでに終盤。
時計は5時を過ぎ、タイムリミットの6時が近づいていますが(1時間ごとに鐘が鳴って時間を教えてくれます)、容疑者は「老婆」「お嬢様」の2人に絞られました!

しかも鍵は2つ手に入れているので、これでチェックメイトです。


誰だったでしょう18
まずは老婆がいる「塔」の部屋を訪れ、鍵を使って箱を開けます(鍵は無くなります)。
……が空っぽ。

どうやら、こちらは無実だったようです。


誰だったでしょう19
そうなると、犯人は「お嬢様」に決定!
急いで部屋に向かい、箱を開けます。

結果は……見事、箱の中にある指輪を発見することができました!
音楽が流れて、ちょっとあっさり目な演出ですが、これで国を救うことができました。やったー!

クリアタイムはゲーム中の時間で5時40分。
タイムリミットを過ぎてもラストチャンスで1回だけ箱を開けられるのですが、今回は必要なかったですね。


誰だったでしょう20
これはiPhoneアプリでのゲーム画面。
食べ物探しの時、隠れている食べ物を見つけてタッチしたり、魔法を使う時に一筆書きをしたり、ちょっとしたお遊びの要素が追加されています。
それに何と言っても女性のプレイヤーキャラがいる!

10種類ある指輪のコレクションモードなどの追加要素もあるので、子ども達はこちらをやりたがることも多いですね。
デジタル連動も善し悪しです(汗)。

それにしてもこれがあればドイツ語版でも英語で遊ぶことができるんですよね。
日本語対応もこういう方式なら、安く作ることはできませんかね?


◎総評
「フビを捕まえろ!」が機械を使ったスコットランドヤードだとしたら、こちらはさしづめクルーといったところでしょうか。

「時間制限付きの協力ゲーム」に見合った舞台設定やコンポーネントの雰囲気が良く、RPGや往年の選択式アドベンチャーゲームをやっているような楽しさがあります。
基本は「食べ物を探す→動物に与える」の繰り返しなので、展開の幅はそれほどなく、慣れてくるとやや飽きは出てきますが、子ども用としてはこれぐらいシンプルの方が遊びやすいと思います。

ルールを知った時はよくある記憶ゲームかと考えていたのですが、魔法の使い方やアクシデントで変化をつけ、その使い方や回避方法が分かってくると上達していく(クリアの可能性があがる)というのはよく出来ていると感心しました。
2009年時点で、同作者の『ケルト』を上回る22万セットを売り上げたのも納得です。

子どもゲームにこのようなデジタル要素を入れるのは賛否両論があるでしょうけど、このタイトルや「フビ」の出来の良さを見るに、私としては今後どんなゲームが出てくるか期待する部分が大きいですね。

これでラベンズの音声ゲームは「誰だったでしょう?」「フビを捕まえろ!」「どこにいるの?」をプレイしたので、次は続編の「誰だったでしょう?2」を遊びたいのですが、内容が複雑になっており、しかしドイツ語しかないので、とても無理……。
英語版かiOSアプリが出るまで待ちたいと思います。

日本語版が出るのが一番良いのですけどねぇ。
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する