旅は道連れ世はつれづれに。主にアナログゲームや玩具について赴くままに描き募るブログ。長女と次女の成長記録もちょっとあり、です。
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プエルトリコ(Puerto Rico) 後編
2010年08月21日 (土) | 編集 |
プエリトリコ20
名称:プエルトリコ(Puerto Rico)

発売元:Alea
プレイ人数:3~5人(公式2人ヴァリアントあり)
対象年齢:12歳以上
ゲームデザイナー:アンドレアス・ザイファルト
主な受賞歴:2002年 ドイツ年間ゲーム大賞 最終ノミネート
         2002年 ドイツゲーム賞 1位

ゲームの特徴:プランテーション運営、都市開発などを行う。
          運要素がほとんどなく、公開情報が多い。

ウチでの評価:★★★★★★★★☆☆(8点:お気に入り!!)

満足点:待っている時間が少なく濃密な対戦ができる
     前半と後半で展開に緩急があり、ダイナミズムがある         
     戦略に幅があり、それを考えるだけで楽しい
不満点:運の要素がほぼないので、実力が拮抗した相手ではないと面白くならない
     最初のセットアップや片付けはなかなか大変     
     コツを掴むまで何をやって良いか分かりづらい

妻コメント「最初はよく分からなかったけど、数回やっているうちに飲み込めてきた。」


詳細な内容は[続きを見る]で。
前編に引き続き、今回はプレイ編です。

このゲームの主要なシステムは、前に紹介した『サンファン』と同じ(こちらが先発ですが)“バリアブルフェーズ”を使った職業選択システムですが、職業の内容は異なります。

プエリトリコ4
上は職業カードですが、効果は左から順に以下の通り。

 「建築家」…お金(タブロン)を払ってコーヒー焙煎所などの建物を作ります。
 「開拓者」…プランテーション(コーヒー畑など)を土地開拓します。
 「市長」 …入植者を取り、働き手として建物やプランテーションに配置します。
 「監督」 …プランテーションと生産設備を使って、コーヒーなどを生産します。
 「商人」 …生産したコーヒーなどを売却して、ダブロン(お金)を獲得します。
 「船長」 …生産したコーヒーなどを本国に出荷して、勝利点(VP)を得ます。
 「金鉱堀」…1タブロン(お金)を得ます。

つまり、大きな流れとしては、
 (1.)「建築家」と「開拓者」で生産設備と畑を作る
 (2.)「市長」で、働き手を配置する
 (3.)「監督」で生産物を行う
 (4.)生産物を売ってお金を得るなら「商人」、出荷をして勝利点を得るなら「船長」
となるわけですね。

具体的にはプレイを通して説明します。

ルールはaleaの公式ヴァリアントを使用。
公式はドイツ語ですが、「midge.jp」さんのサイトなどで和訳された文が公開されています。

ヴァリアントの出来ですが、基本ルールに忠実かつシンプルに纏まっていて好感度が高いです。
『フレスコ』などの複雑な2人ルールと比べると、この出来ならば「2~5人用」と十分に銘打っても良いのではないかと思いますね(笑)


プエリトリコ8
初期セットアップ。3タブロンと自分の土地ボードを持ってスタート。
先手(妻)は青タイルの「インディゴ畑」、後手(私)は黄色タイルの「トウモロコシ畑」を最初に貰えます。


プエリトリコ9
妻は初手で「開拓者」を選択し、黒いタイルの「採石場」をセット。
「採石場」は建築する建物のコストを1つ下げる効果がありますが、まだ働き手を置いてないので、この時点では効果はありません。

ちなみに「採石場」は、「開拓者」を選んだ人だけが特権で入手できるタイルです。

プエリトリコ10
後手の私は「トウモロコシ畑」タイルをもう一つ入手。
トウモロコシは唯一、建物がなくても生産することができる便利な作物です。


プエリトリコ12
次に私は「市長」を選択し、入植者2人(茶色の●)をトウモロコシ畑に配置します。これで生産可能になります♪

プエリトリコ13
妻は入植者1人を「採石場」に配置。この時点で「建築コストー1」の効果を得られます。


プエリトリコ14
次に妻は「建築家」を選択し、選択者の特典(建築コストー1)と、「採石場」を活用して、4ダブロンの「宿屋」を2ダブロンで建てました。
普通なら生産のため「インディゴ工場」を作るところですが、「宿屋」の“畑を作ると、最初から働く人がセットでついてくる”という強力な効果が欲しかったようです。

購入する建物は好きなものを(お金があれば)どれでも買うことができますが、数に限りがあるので、相手に買われてしまうと売り切れになってしまいます。

私はお金が不足していたので、何も買わずに終了。
この無駄な手番が、後でジワジワと響いてくるのが『プエルトリコ』の難しくも楽しいところです。


プエリトリコ15
次に私は「監督」を選んで、トウモロコシ2つと選択特権の+1で、3つを生産します。
黄色い木のコマがトウモロコシ3つを表しています。

妻は何も生産できないので、このターンは作業なし。


プエリトリコ16
次に妻は「金鉱堀」を選択。これは自分だけが1タブロンを得ることができます。


プエリトリコ17
最後に私が「商人」を選択。
生産した「トウモロコシ」を1つ商店(緑色のタイル)に売却します。
売却額は1タブロンです(生産物の価格はタイルに書いてある。トウモロコシは0だが、選んだ特典で+1タブロン)。

商店には4つのマスがあり、ここに生産品を1つ置くのですが、「同じ生産品は売却できない」というルールがあるため、私は次ラウンドは同じ「トウモロコシ」を売却して稼ぐことはできません。
(4つ置けば、その後クリアされて再び置くことができます)。

これは、
・単一生産ではなく、2種類以上の生産品を作らないとお金にはならない
・他の人と生産品がバッティングしていると早い者勝ちで置かれてしまう
というゲーム性を生みだし、相手との競合となっている部分となっています。

妻は売却する生産物がないので、これも見送りです。


プエリトリコ18
互いに3つの職業を選んだところで、1ラウンド終了。
選んだ職業カードを元の位置に戻し、残った一つの職業(今回は「船長」)に1タブロンを置きます。
次ラウンドでは、この残った職業が少しお得になるという訳ですね。

これを繰り返して、自分の土地を発展させていきます。



最後に残った職業「船長」の説明。
プエリトリコ19
上の写真では、妻が「船長」を選んで、タバコ(茶色の木製コマ)を、1つ貨物船に乗せています。
「船長」の選択特典で、勝利点+1になるので、合わせて2勝利点を獲得。
次に私は「トウモロコシ」を2つ輸出して、2勝利点(VP)チップを得ました。
(生産物は、全て1個=1勝利点です)。

この出荷による"勝利点”は、ゲームの勝敗に関わるので、重要なところです。
本国に生産物を出荷することで国家の繁栄に貢献し、名誉を獲得するイメージですかね。

2人用では、貨物船は生産物を4つ置けるタイプと、6つ置けるタイプの2隻を使用しますが、1隻の船に乗せられる出荷物は1種類だけです。
上写真の例では、「タバコ」を置いた4つタイプ船は、あと3つがタバコで埋まらないとクリアされず、他の生産物を置くことはできません。

また、この出荷作業は本国からの強制作業のようで、船に乗せきれなかった生産物は一つを残して全て没収されてしまいます(それを防ぐ「倉庫」などの建物もありますが)。

よって、この「船長」も、商人と並んで他プレイヤーとの駆け引きが大きく影響するところです。
こちらは相手と同じものを生産した方が相乗りして出荷しやすくなりますが、どれぐらい協同するか、妨害するかは、プレイヤーの戦略次第です。


途中結果です。
プエリトリコ20
妻はひたすら「採石場」を取得して、安く建物を買う戦略。
生産物は、「タバコ」「コーヒー」「インディゴ」1つずつと多角化農業タイプ。

プエリトリコ21
私は「トウモロコシx2」と「サトウキビ」。プランテーションタイルをランダムで一つ多く貰える「農場」を建築して、一気に増産→出荷を行いたいが…。


最終結果。
終了タイミングは、
・勝利点(VP)チップがなくなった時
・入植者がいなくなった時(正確には準備出来なくなったとき)
・建物が12マス全てが埋まったとき
のいずれかが発生した時に、それが最終ラウンドとなります。

勝敗は、出荷による勝利点(VP)チップ+建物に書いてある得点+建物による特殊効果(例:「税関」勝利点チップ4点につき、追加で1点得られる)の合計で決まります。

プエリトリコ22
妻82点、私の59点で、超大敗…。と言うか、82点って凄い点数取られていますね(汗)
残り勝利点チップが2点、入植者が1人、12マス全ての建築を行う、という(妻は)最高の状態です。

最初は調子よくトウモロコシによる生産で、売却や出荷を行っていたのですが、序盤の無収入に耐えて「採石場」で建築コストを下げ、「宿屋」「港」「造船所」という強力な建築を立て続けに行った妻の作戦勝ち。
出荷の勝利点をあげる効果がある「港」か「造船所」のどちらかを先に買えれば互角に戦えたのですが、タッチの差で遅れました。「農場」なんて後回しにすれば良かったと反省…(汗)
後半は出荷すればするほど相手が有利になり、何とか「関税」などを抑えて相手の高騰を邪魔するぐらいがせいぜいでした。


◎感想

序盤はお金がカツカツでしんどいのですが、それを乗り越えて大量に生産ができるようになると嬉しくなります。
建築の効果などもうまくコンボで有効に働くと爽快感がありますね。

システムも完成されていて、細かいルールが多いのは欠点なのですが、プレイしてみると、それらが必然の要素として構成されていることが分かります。

建物の効果やゲームの流れなどを把握するまでは何をやって良いのか分かりづらく、しかも運の要素が少ないので、実力差があるとゲームにならない可能性があるのも大きな問題ですが、ウチでは公開情報が多いところを利用して、最初の数回は二人でああでもない、こうでもない、と半ば協力プレイ的に相談して、ゲームのコツを二人で研究していきました。

その結果、最初は全然だった妻に大差を付けられるという結果になっていますが…(汗)。

評価ですが、取りあえず8点は間違いないところだと思います。
妻も7.5点で、重いゲームが好きではない割に高得点。
アブストラクトっぽいので、当初は最善手が分かりやすいかと思いましたが、意外と色々な戦略があるみたいなので、色々と長く遊べそうです。建物を自作しても楽しそう。

小物が多いので、セットアップや片付けは面倒ですが、そのあたりは仕方ないところですね。


次回は子ども向けの軽いゲームを紹介したいと思います。

コメント
この記事へのコメント
とても面白いと話題のプエルトリコ。
プレイ人数が3人からということでやむを得ず購入を見送っておりましたが、
2人用ヴァリアントでも十分面白いのですね!!!
これはいよいよ買わないとなりませんかね~。
あー、でも日本語化めんどうですね~w
2010/08/24(火) 00:31:42 | URL | しなちく #EBUSheBA[ 編集]
紹介記事、非常に参考になりました♪
最近ちょっと長時間ゲームから離れてるわが家ですが
この名作はいずれプレーせねばなりませんね~。
メビウスで日本語化タイルの販売が予定されてるので
これを機に遊んでみたいと思います。
2010/08/24(火) 08:57:44 | URL | タカ #.Tgnyzds[ 編集]
2人用の公式バリアントはそれ自体で傑作だと思っています。一時期毎日のように遊びました。2人だとオフィスが強いですね。ああ、また2人プエルトリコをやりたくなってきた。
2010/08/24(火) 14:48:47 | URL | けがわ #-[ 編集]
コメントありがとうございます!
>しなちくさん
3・4人用は未プレイなので比較はできないのですが、ウチでやった限りでは2人でも十分に盛り上がりましたよ!
サンファンと同じで、職業選択以外はシステム的な変更点がほぼないので、最初から2人用の方法をマニュアルに記載しても良い内容だと思いました。

シールなし(自作)での日本語化は確かに面倒でしたね~。
タカさんのコメントにあるように、メビウスさんで日本語化される予定があるので、それを待った方が良いかもしれません。
ただ流石に「文字のみ」らしいので、こだわりのしなちくさんなら結局、イラスト入り版も作ってしまうかもしれませんね(笑)


>タカさん
今回は細かい手順は省略し、フローを中心に書いてみたのですが、お役に立てたようで嬉しいです!

不用意な一手が他プレイヤーに大きな影響を与えるため「上級者ゲーム」と分類されているみたいですが、2人なら被害を受けるのは自分だけですし(笑)、公開情報が多いのでアドバイスも可能、と意外とファミリーゲーマーでも十分いけるんじゃないかと感じます。
(セットアップは大変ですが)。
ちなみに上のプレイでは白熱したので1時間半ほどかかりましたが、慣れれば1時間で収まると思います。
機会がありましたら、ぜひ!


>けがわさん
playgameでの2人ヴァリアントについてのコメントが購入の後押しになりました。ありがとうございます!

オフィスといえば、日本語では「商館」と呼ばれているものですね。
同じ商品でも売却できるようになるので、確かに2人用では強力です!
…といいつつ、実は上のリプレイではそれを購入しつつ負けていたりします(汗)
最大限に生かすためには売価の高いコーヒーなどと組み合わせるべきだったか…などと後で考えるのも楽しいですね。

序盤の一手が後々まで響いたり、常に相手の動向を伺わなければいけないところはドライな感じですが、建築や増収の喜びは勝敗を超えたホットな面白さがあるという、プレイしてみて傑作と称される理由が分かったような気がします。
2010/08/25(水) 01:56:40 | URL | ぐんま #eL404qMA[ 編集]
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