旅は道連れ世はつれづれに。主にアナログゲームや玩具について赴くままに描き募るブログ。長女と次女の成長記録もちょっとあり、です。
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カメのかけっこ(Schildkroetenrennen)
2010年04月07日 (水) | 編集 |
kame01_20100408002139.jpg

名称:カメのかけっこ(Schildkroetenrennen)

別名:はらぺこかめさん、がんばれカメくん、など多数
発売元:winnning moves
プレイ人数:2-5人
対象年齢:6才から
ゲームデザイナー:ライナー・クニツィア
受賞歴:2004年ドイツ子供ゲーム大賞ノミノート

ウチでの評価:★★★★★★★☆☆☆(7点:面白い!)

満足点:つぎつぎと重なっていくカメさんが可愛い
     子供用なのに考えどころが多く、大人同士でも楽しめる
     カードが小さいので子どもでも持ちやすい
不満点:見た目の展開が地味
     子供用としては、やや考えどころが多すぎるかも
     MAXの5人でやると微妙すぎる ('10/7/2追加)

妻コメント:「大人でも子供でも楽しめるところが良いね」
長女(5才)コメント:「自分でもカードをきれるよ!」

ボードゲームの購入時に、送料無料まであと一息!だったので、めぼしい作品を探したところ、目にとまったのがこのゲーム。

とにかくパッケージやカードのイラストがカワイイ!
カメさんのコンポーネントも木製で、積めるのが楽しそう!

と、ろくに調べもせず、ほぼ衝動買いだったのですが、届いてみたら、クニツィア作の2004年ドイツ子供ゲーム大賞ノミノート作品であることが分かりました。
パッケージにノミネートの青いマークがあったのに全然見てなかったわ…。

そのライナー・クニツィアについて簡単に書きますと、彼は「ゲームの帝王」とも呼ばれる多作な作家で、1990年にデビューしてから100点を超える作品を生みだしています(受賞作も30以上)。
彼の作品のほとんどは大人向けですが、2000年からは子ども向けのゲームも手掛けるようになり、『ドラゴンのたからもの』『水晶を取り戻せ!』など、この分野でも名作を作り続けています。


さて、そんな『カメのかけっこ』。
基本ルールは以下の通りです。

(1.) スタートからゴール(サラダ畑)まで行く双六です。ゴールは一番上の白い石。
   ちなみに「GOAL」が盤上に書いていないため、私はどこがゴールかしばらく分からず、
   上の盤外に出たらゴールということにしてました(汗)
   版元であるウイニングムーブズのプレイ動画を見たところ、一番上がゴールということで解決。

(2.) カメの移動にはカードを使用します。
   最初は移動カードを5枚ずつ配り、残りは山にしておきます。
   1枚カードを使ったら、山から1枚を補充します。

(3.) 移動先のマスに先にカメがいた場合は、そのカメの上にどんどん乗ることができます。
   また、下にいるカメが移動するときにはそれより上のカメを一緒に移動させます。
   このあたり有名な『こぶたのレース』ゲームにも似ていますが、後述する通りカメは後退することもあるので、必ずしもお得とは限りません。

(4.) ドイツゲームで良く見られる「自分の担当キャラを隠す」ゲームです。
   伏せた色カードを1人1枚取り、他の人に見せないよう自分だけ見ます(これが自分のかめの色です)。
   ただし、小さい子供と遊ぶ場合は、色は隠さない方が良いでしょう。
   このルールがなくても十分、普通に遊べます。


カメ2
移動に使うカードの種類。
「+」は1マス進み。「-」は1マス下がります。虹色はどのカメでも移動可能です。
「++」は2マスも前進できるというカメとしては超高速なカードです(笑)。セットに各色1枚しかないので、手に入れれば貴重な勝負を決めるカードとなります。
「↑」は最後尾のカメのうち、どれか一匹を前進させるカードです(「↑↑」は2マス)。


最初は、虹色や自分色のカードを使って進みたい!と思うのですが、なかなか自分色のカードは手に入らず、また、序盤でそんな手札ばかりを使っていたらラストスパートで息切れしていまいます。
また、それでなくても自分だけ進めていたら、正体もバレてしまいますね。

その場合、他のカードを上手く使っていく必要があるのです。

kame03.jpg
例えば、自分が赤色で、この手札だったら「最悪!」と思うでしょうが、発想を変えれば、最初で赤の「-」カードを使って後ろの青色に乗り、次の手番で「↑↑」を使えば、結果として1つ前進できます。
また、青色カードも2枚あるので、青に乗っていれば、その後も有利に戦えそうです。

(注:geekなどを見ると、スタートマスではカメの上に乗れないというルールもあるそうですが、ウチでは子どもに説明するのが面倒なので、そのままやってます。)

このように自分が進む戦略も重要なのですが、「手札が5枚」という限定条件のため、捨てるカードがない時や進めるカードを温存したい時は、不要な「他人を進めるカード」を序盤で切っていく選択も迫られます。
このようなカードを終盤まで残してしまうと、自分の使える手札を圧迫することになるので、「いらないカードを上手く使う」技法が必要ですね。

このあたりの手持ちのカードの選択を迫られるところは、ジレンマを得意とするクニツィアの性格が良く出ていると思います。

また、そのジレンマのため、中盤はどのカメも前に行ったり後ろに戻ったりで、あまり差が広がずダンゴレースになりやすいです。
みんなの思惑が絡み合うため、自分で前進しなくてもいつの間にかトップに立っていることもよくあり、時にはカメが5匹全員積み上がって進むことも珍しくはありません(笑)

このあたりキャラクターをカメにした必然性があって、のんびりとしたレース展開にマッチしています。
大人が真面目にやると、その裏でかなりの心理戦にもなりますが、それでも見た目がカメのため、あまり険悪にならないところも良いところですね。

カメ4
最後にもう一つ重要なルールなのですが『同時にゴールした場合は、下のカメが勝利』というものがあります。
上の写真で言うと、赤と黄色が同時ゴールしてますが、勝ったのは赤いカメです。
よって、黄色いカメは「トップの赤いカメに乗っていればいいや」という考えはダメで、ゴール直前で飛び降りてゴールする必要があったのです。

このルールのため、最後は今まで貯めた「++」前進カードを使ったり、虹色「-」カードで相手を後退させたりと、熾烈なポジション争いが繰り広げられます。
ただ、子どもには難しいところもあるので、『こぶたのレース』のように同着にするというもの一つ手ですね。
(ウチの長女は完全決着型なので、普通に下勝ちでやってますが…)。


○子どもへのハンデ
 色は公開式。「良いカードは最後まで残した方がいい」「他のカメを利用しよう」ということを教えれば、5才の長女でもそれなりに良い勝負になっていました。
 大人はノータイムであまり考えず手札を出していれば、普通に互角の勝負が楽しめるでしょう。
 それでも差が出る場合は手持ちカード枚数を、子ども「6枚」、大人は「4枚」にすればハンデになります。

 子どもを密かに進めてあげるといったアシストも自然に出来るところも良い点です。

 

尚、基本の保持カードは5枚ですが、小さいので子どもの手でも持ちやすく出来ています。
ゲームが続いて手が疲れるようでしたら、ウチではレゴブロックで作ったカード置きを使っていますね。
スタンド1
スタンド2
適当に作ったのですが、意外とレゴの凹凸にカードが引っかかって斜めに置きやすく、見やすいです。
ブロックなので長さを簡単に調整できるのも◎。
欠点は持ち運び時にバラけることがあること(すぐ直せますが)。

『ペンギンパーティ』など手持ちのカード枚数が多いゲームの場合には重宝しています。


さて、こんな『カメのかけっこ』。
長女が気に入っていて、我が家でも結構出番が多いです。
カウンティング(カードの残り枚数を計算して戦うこと)や深読みも出来ますが、どちらかというと心理戦は適当なところで切り上げて、気楽に遊ぶのがこのゲームの本道だと思います。
パーティーゲームや重いゲームの息抜きとしてもそれなりに優秀だと思いますね。

2人でプレイしても、残りのカメが自然と移動するので、NPC(ノンプレイヤーキャラ)として自分の手番以外で管理しなくても良いのも素晴らしいです。

欠点としては、5人でプレイすると残りが全員敵になるので、あまり正体を隠している意味がないという点、しっかりとカードマネジメントをしないと勝てないので、本気の大人相手では子どもが勝つのが難しい点と、はっきりとした山場がないのでどうしても展開が地味になるところですかね…。

私のように可愛いキャラに惹かれたのでしたら、ぜひオススメです。

↑'10/7/2追加
5人でプレイした時の問題点は、正体隠す・隠さないという問題より、ゴール前で膠着することが大きいですね。
ダミープレイヤーがいるなら、それに乗っかって進むこともできますが、他が全員敵なら、自分の進むカードが集まるまで他キャラを下げ続けるしかないので、異様にグダグダします。
カードのカウンティングができるなら少しは違うのかもしれませんが、初心者の集まりではこれは致命的な問題かと。

5人なら、マイナスカードを減らすしかない?(虹色だけとか)
4人なら2対2でやるヴァリアント(ペアのうちどちらかがゴールすれば勝ち)が良さそうです。



次回は「乗車券(チケットトゥライド)スイスマップ」の予定です。
コメント
この記事へのコメント
カメのかけっこ、気にしてたゲームのひとつだったので
レビューが非常に参考になりました♪
シンプルでルールも簡単だけどキレのあるジレンマが
クニツィアらしいですね。
“正体隠ぺい系”ゲームは面白い作品が多いです。
わが家でも『アンダーカバー2』などが定番ですが
意外と時間がかかるし、子どもにはまだ難しいので
カメのかけっこは手軽で良いです。欲しいなぁ♪
レゴのカードホルダーは全く思いつきませんでした!
これはイイですね~♪長さも自由に調節できますし。
早速ウチでも作ってみようと思います。
2010/04/08(木) 10:28:22 | URL | タカ #nH0dgipQ[ 編集]
>タカさん
早速のコメントありがとうございます!
同時期に出た『水晶を取り戻せ!』が、いかにも子ども向けゲームなのに対して、こちらはクニツィアのテイストが表にバリバリ出てる印象がありますね(笑)
とは言ってもプレイ時間が10分程度と短いので、ジレンマも正体隠しも、割とゆるーい感じで気楽に遊べます。
子どもでも大人でも遊べますが、逆に言うとどっちつかずの中途半端…というところは欠点ですかね。
それでも、ドイツゲームで良く見られる「正体隠し」「カードマネジメント」が使われているので、子どものドイツゲーム養成用(笑)としては、なかなかいい感じだと思います。
レゴホルダーは元手もかかりませんので、ぜひお試しあれ。
ウチで死蔵しているレゴも、ボードゲームでは色々と活躍してくれて嬉しい限りです(汗)
2010/04/08(木) 12:58:59 | URL | ぐんま #eL404qMA[ 編集]
妻の方から「↑」カードの説明が分かりにくいというクレームがあがったので、修正しました。
また、5人プレイについて考え直しましたので、最後の方をちょっと斜線を引いてリライトしました。
しかし、このゲームは戦法を考え出すと、見た目に反してなかなか複雑になりますね…。
やはり、これはクニツィア作成のドイツゲーム養成ギブスなのかもしれません(汗)
2010/04/08(木) 22:37:36 | URL | ぐんま #eL404qMA[ 編集]
5人プレイしたので、その雑感を記事に追加。
しかし5人時(多分4人でも)の内容が微妙だとすると、評価を1つ下げた方が良いですかね~。
ウチでは3人でのプレイ頻度が高いので難しいところですが…。
2010/07/02(金) 18:32:07 | URL | ぐんま #eL404qMA[ 編集]
今更ですが、このゲームはやはり評価7確定で。
4~5人だと、終盤で展開を把握しづらいところがあってモヤモヤしますが、パーティーゲーム的に考えれば悪くはないです。

個人的には3人プレイがダミープレイヤーを戦略的に使え、正体隠蔽の意義があるのでベストですけど。
2011/02/27(日) 21:28:01 | URL | ぐんま #eL404qMA[ 編集]
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